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リモンチェッロ

リモンチェッロの美味しい飲み方とは?カクテルの作り方も解説!

2022.11.09
リモンチェッロとレモン

「リモンチェッロ」というお酒をご存知でしょうか。イタリアでも主にイタリア南部を起源とするお酒です。イタリア発祥のレモンリキュールとして、本場では家庭ごとにオリジナルの作り方があるため、イタリアのマンマの味とも言われています。

レモンの果皮だけをアルコール度数の高い蒸留酒に一定期間浸漬した後取り出し、砂糖水を加えて1週間〜1か月ほど置く製法が一般的で、レモンの果皮だけしか使わないので、レモンが取れる季節に大量に仕込みます。完成後は冷凍庫で保存しておくのがおすすめです。アルコール度数が高いため冷凍庫に入れても凍りません。

爽快な余韻が残り、お酒が苦手な方でも飲みやすい味わいですが、アルコール度数は30度以上と高めなので、飲みすぎには注意が必要です。

そこで本記事では、リモンチェッロの美味しい飲み方として、定番のストレートやロックだけでなく、ソーダやジュース系の飲み物で割る方法をご紹介します。他にもリモンチェッロの使い方やおすすめの銘柄をぜひチェックしてみてください。

リモンチェッロの美味しい飲み方とは

リモンチェッロとグラス

リモンチェッロの飲み方は種類が豊富で、好みの味にもアレンジしやすいことから、ヨーロッ

リモンチェッロの飲み方は種類が豊富で、好みの味にもアレンジしやすいことから、ヨーロッパ、世界へと人気を広めてきました。

リモンチェッロ自体の美味しさを味わいたいときはストレートかロック、アルコール度数を軽減させたいなら炭酸やジュースで割る方法などがよく合うでしょう。中には、紅茶やミルクで割るなど、好みの分かれる飲み方も人気を集めています。また、カクテルメニューもいくつか人気のパターンがあります。

本章では、リモンチェッロの美味しい飲み方を一通りご紹介していきます。

ストレート

もっとも定番の飲み方はストレート。冷凍庫でキンキンに冷やしたリモンチェッロは、氷など何も入れず、グラスとお酒でシンプルに楽しむのがおすすめです。リモンチェッロはグラッパと並行して、イタリアでは食後酒として長年愛されているお酒。レモンの皮の爽やかな香りと苦味、そして甘味も感じることができ、食後の口をさっぱりさせてくれます。アルコール度数の高さから、消化を促すはたらきもあります。

ストレートが基本のリモンチェッロは、ショットグラスや小さいグラスで一気に飲み干すのが本場イタリア式。苦味やアルコールの辛さが苦手な方もいるかもしれませんが、慣れてしまうと、ついつい飲み過ぎてしまうこともあるでしょう。酔いが心配なときは、途中でもクラッシュアイスを加えたりほかの飲料で割ったりし、飲みやすくアレンジするのがおすすめです。

ロック

グラスとお酒のみのストレートという飲み方に対し、リモンチェッロに氷を入れる飲み方がロック。氷は大きいものとクラッシュしたものでそれぞれ利点があります。

大きな氷はゆっくり溶けるので、長く余韻を楽しみたいときにおすすめ。特にレストランやバーで見かける純氷は、飲食用として不純物がほぼ入っていないため、お酒の味を邪魔しません。解け具合で徐々に味が変化していくのを楽しむことができるでしょう。

またロックの場合、リモンチェッロをしっかり冷やして飲むと、アルコールの香りを弱く感じて飲みやすくなります。

小粒で氷の表面積が大きいクラッシュアイスは、お酒を急速に冷やしてくれるため、グラスいっぱいに氷を入れてお酒を注ぐと飲みやすい上におしゃれです。夏場はさらにレモン果実やミントを入れるとさっぱりと美味しく飲むことができます。

ソーダ割り・水割り

ソーダ割り・水割りは、アルコールの強さや甘い飲み物が苦手な方におすすめ。さっぱりした味に仕上がるので、食前から食後のどのタイミングでもほかの味を邪魔しません。

ソーダ割りはスッキリとしていながらレモンの苦味をほどよく残します。のどごしも抜群のため、食前にもおすすめ。食中酒として、揚げ物などにもよく合うでしょう。一方で、水割りはすっきり感とレモンの香りと旨味をほどよく感じられるため、リフレッシュしたい食後酒として好まれます。

作る際はまずグラスに氷とお酒を入れ、グラスと液体がよく冷えるまでかき混ぜます。リモンチェッロ1に対して炭酸か水を3の割合で加え、最後は混ぜ過ぎないのがコツ。マドラーで軽く1周ほど混ぜるとちょうどよいでしょう。炭酸を氷ではなく、グラスにぶつけるように注ぐのも美味しさを失わない秘訣です。

コーラ割り・ジンジャーエール割り

「レモンの苦味やアルコールの香りが苦手」という方には、コーラ割り・ジンジャーエール割りがおすすめ。甘めのカクテルのようで一気に飲みやすくなります。レモンの香りとコーラやジンジャーエールの香りがお互いの味を邪魔せずにマッチするのでしょう。どちらもさっぱりした味わいが特徴なので、脂っこい食べ物によく合います。

作り方はソーダ割りと同様、しっかり冷やしたグラスに氷とリモンチェッロを入れてよくかき混ぜます。一般的にはリモンチェッロ1に対し、コーラやジンジャーエールを2〜3の割合で作ることが多いですが、アルコールをどのくらい薄めたいかによって調整できるので、好みの味を探してみましょう。

フルーツジュース割り

リモンチェッロは、レモンに合うジュースであれば、どれでもマッチする万能なお酒です。レモンやオレンジ、グレープフルーツなど柑橘系のジュースはもちろん、パイナップルやマンゴーなど南国フルーツのジュース、さらにはリンゴジュースともよく合います。

果物を直接添えてみるのもおすすめです。途中で味の変化が楽しめる上、見た目もおしゃれに仕上がります。

ジュースで割ることで甘く飲みやすくなりますが、リモンチェッロ自体も糖度が高めなので、飲み過ぎや糖分の取りすぎには注意しましょう。好みでアルコール度を調整したり、ジュースの割合を変えたりすると良さそうです。

氷を入れる場合はよく冷やしてからジュースを加える方がジュースが薄まらずにしっかりした味わいになります。

紅茶割り

紅茶割りも飲みやすさとしてリモンチェッロと最高の組み合わせ。紅茶に少しリモンチェッロを入れるだけで、レモンティーのような味わいになります。アイスとホットのどちらにも合うので、季節や気分に合わせて選ぶと良いでしょう。甘いドリンクが好みの方は、ガムシロップや砂糖を合わせるとより美味しく味わえます。

食後の紅茶としてだけでなく、リラックスしたいときやアフタヌーンティーのお供としてもおしゃれな雰囲気が楽しめるでしょう。甘いデザートにも合わせやすく、リモンチェッロをリキュールとして活かした飲み方です。

牛乳割り

リモンチェッロの飲み方で意外と人気な牛乳割り。牛乳が加わることで、アルコールの辛さやレモンの苦味が緩和され、マイルドな口当たりになります。「リモーラミルク」と呼ばれることもあり、食後のデザートとして、アルコール初心者の方や女性から人気です。レモンの香りがするヨーグルトのような感覚でファンになる方も多いでしょう。

牛乳割りに柑橘系やベリー系のフルーツを添えたり、ジャムを少量加えたりしても美味しく味わえます。ほかにも、温めた牛乳や飲むヨーグルトとの相性も抜群。リモンチェッロと練乳を最初に混ぜておき、そこに牛乳を加える飲み方もより飲みやすくなるのでおすすめです。

お湯割り

温かい飲み物と一緒にしても楽しめるリモンチェッロは、お湯割りもメジャーな飲み方の1つ。体も温まるので、大人のレモネードができ上がります。レモンの柑橘の香りを心地よく感じ、特に寒い時期におすすめです。

作る際は、80度前後のお湯で作るのがコツ。お湯が熱すぎるとアルコールの香りが立ちすぎて飲みにくくなってしまいます。耐熱グラスにリモンチェッロとお湯を注ぐ方法と、さらにレモン汁や砂糖を入れる飲み方も人気です。アルコールを強く感じたい方は、リモンチェッロを多めに入れて作ってもいいでしょう。

また、シナモン・ナツメグ・唐辛子などのスパイスを加えると、より身体が温まるホットドリンクになります。最後によくかき混ぜて飲んでください。

カクテル

ホット・アイスのどちらでも楽しめるリモンチェッロ。コーラやジンジャーエール、ジュース、牛乳、紅茶などとも合わせやすい特徴から、カクテルとして飲む方法も人気のパターンがいくつかあります。

本章では、特に人気のカクテルとして、青の洞窟、リモンチェッロ・スプモーニ、リモンチェッロ・ミュール、ウォーク・イン・ザ・パーク、リモンチェッロ・ロイヤルの特徴と作り方をご紹介します。

興味のあるものから、ぜひ自分好みにアレンジして試してみてください。

青の洞窟

青の洞窟は、同名のイタリア観光名所をモチーフにしたカクテルです。リモンチェッロの発祥地と言われるイタリア南部のカプリ島をイメージしているとも言われています。青い海が広がる美しい景観のような、涼しげでおしゃれな見た目が特徴です。

作り方はグラスに氷を入れたら、リモンチェッロ2、ブルーキュラソー2、グレープフルーツジュース6の割合をめやすに注ぎ、よく混ぜます。炭酸水でグラスを満たして、再度軽くステアしたら完成です。

ブルーキュラソーはオレンジの皮を使ったリキュール。柑橘の風味が強く、カクテルの中でも特に飲みやすい味わいとして人気でしょう。お好みでグレープフルーツの皮やレモンスライスなどを飾るとよりおしゃれな雰囲気を楽しめるお酒です。

リモンチェッロ・スプモーニ

リモンチェッロ・スプモーニは、お酒が苦手な方にもっともおすすめしやすいカクテル。カクテル作りで定番の組み合わせとも言われる、リキュール、グレープフルーツジュース、トニックウォーターを使います。

作り方はグラスに氷を入れたら、リモンチェッロ1、グレープフルーツジュース1を注ぎ、よく混ぜて冷やします。そこにトニックウォーター2を注ぎ、再度軽くマドラー半周程度ステアすればできあがりです。

トニックウォーターは、香草と柑橘の果皮のエキスに糖分を加えた炭酸水。柑橘の苦味に加えて、フルーティさを感じる絶妙な味わいに仕上がるため、特にお酒に慣れていない方や女性の方に人気の味わいです。

リモンチェッロ・ミュール

リモンチェッロ・ミュールは、リモンチェッロ、ビール、ウォッカを合わせたカクテルです。作り方はシンプルですが、ブルックリンクラフトレモンライムジンジャービールという日本では入手できないお酒を使うため、代わりに好みのクラフトビールにレモンとライムを使います。

可能であれば、グラスは専用の「ジュレップカップ」という真鍮にシルバーメッキを施したカップがおすすめです。氷もクラッシュアイスを使うと良いでしょう。

作り方は、まずカップにクラッシュアイスを入れ、リモンチェッロ1、ウォッカ1を入れて混ぜます。次にブルックリンクラフトレモンライムジンジャービールを注ぎ完成です。代用でクラフトビールを注ぐ場合は、最後にレモンとライムを絞ったら完成です。

カップのふちに、スライスしたレモンとミントを飾ると、見た目もおしゃれに仕上がります。

ウォーク・イン・ザ・パーク

ウォーク・イン・ザ・パークは、シェイカーを使わずとも簡単に作れるカクテルです。ただし、氷とお酒のみのアルコール度数が高いカクテルなので、ゆっくりと味わって楽しみましょう。

作り方はロックグラスに大きな氷を入れ、リモンチェッロ1、ドンパパラム1、ベルモットブラン1の割合で注ぎ、30秒ほどよくかき混ぜます。最後は見た目も大胆に、カットしたレモンの皮を氷にかぶせるように入れましょう。

「ドンパパラム」はフィリピン産のラム酒で、フルーティな香りが特徴です。リモンチェッロの高いアルコール度に対し、ドンパパラムはアルコール度数40度以上というさらに強いお酒になります。チェイサーも用意しておくなど工夫して、飲み方には気を付けましょう。

リモンチェッロ・ロイヤル

リモンチェッロ・ロイヤルは、ピーチジュースの味わいに、白桃と同色の穏やかな見た目が特徴のカクテルです。イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」など、泡を使用するため酸味による不快な甘さが残りにくい、飲みやすいお酒だと言えます。

作り方は、リモンチェッロ30ml、ピーチジュース2ml、プロセッコもしくはスパークリングワイン適量を順番にグラスに注ぐのみ。ここではピーチジュースがわずか2mlしか含まれていませんが、ピーチジュースの甘みと香りが驚くほどしっかり感じられるカクテルです。

雰囲気よく作るコツは、シャンパングラスかカクテルグラスを使うこと。氷を使わないお酒に向いたグラスが合うでしょう。また、スパークリングワインをよく冷やすことでさっぱりした味わいに、常温の泡でよりまろやかな味わいに仕上がります。

リモンチェッロはお菓子作りにもおすすめ

リモンチェッロと木箱いっぱいのレモン

リモンチェッロはレモンの香りのするお酒なので、お菓子作りの際、ベースの記事に加えて香りづけするのもおすすめです。

ムース、ゼリー、シャーベットなどのシンプルな味から、焼き菓子、様々なお菓子に入れられます。

もともとアルコール度数は強いリキュールですが、火を通せばアルコールは飛ぶので、子供向けのお菓子の香りづけにも最適です。

おすすめのリモンチェッロ

リモンチェッロとグラスとボトル

リモンチェッロを試してみたい方は以下の中から気になる商品を見つけてみてください。すでにご紹介したリモンチェッロの飲み方を自分流にアレンジするため、まずは使ってみましょう。

II Convento イル コンヴェント リモンチェッロ ディ ソレント NV

ソルト半島出身のイル コンヴェント。小規模ですが、約2000本のレモンの木を栽培する自家農園で長年経営を続けてきました。そして、レモンの素材としての成分を活かすため、手作業で皮を向き、リモンチェッロを生産し続けています。

そこで作られたリモンチェッロ ディ ソレント NVは、しっかりと旨味を感じる味わいで絶妙な甘酸っぱいリキュールに仕上がっています。ロックやソーダだけでなく、カクテルやジュース、ソーダと合わせてもレモンの香りをしっかり感じることができるでしょう。

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Marzadro マルザドロ リモンチーノ リヴィエラ ディ リモーニ NV

マルザドロリモンチーノは、イタリアのトロントにある家族経営の蒸留所。同じくイタリアでメジャーなお酒グラッパの生産者としても有名で、質の高いリモンチェッロも長年生産し続けています。

リヴィエラ ディ リモーニ NVは、日本初上陸のアイテムで、リモンチェッロの中でもストレートやロックとして食後酒にもっとも適しているリキュール。もちろん、レモンの旨味や苦みを活せるようなカクテルやお菓子作りにも幅広く使えるでしょう。

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まとめ

レモンとカクテル

イタリア発祥のお酒、リモンチェッロの飲み方とその魅力を解説してきました。ヨーロッパから世界に広まり、今やお酒としてだけでなく、カクテルやお菓子などの香りづけにも重宝されるレモンリキュール。

イタリアン料理の食後に本場の飲み方だけでなく、リラックスしたい時にお湯割りや牛乳割りでなど、意外と簡単に日常に取り入れることができるかもしれません。汎用性が高く、一本自宅にもっておくだけで食卓を華やかにしてくれるお酒でしょう。

アルコール度数やレモンの苦味と酸味、甘みを調整することができるのも嬉しいポイントです。ぜひ本番イタリア同様、自分だけのオリジナルレシピを探して、活用してみてください。