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ワインのフルボディとは?おすすめワインとおいしい飲み方を紹介

2023.08.31

ワインを購入する際、「フルボディ」「ライトボディ」などと書かれているのを目にしたことがあるかもしれません。

しかし、フルボディのワインといわれても、なんとなくでしか分からず、詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、フルボディのワインが持つ特徴やおいしい飲み方について解説しています。

おすすめのフルボディワインの紹介もありますので、フルボディのワインがどのようなものか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

ワインのボディとは?

Pouring red wine into glasses in the vineyard at sunset

ワインの「ボディ」とは、ワインの特徴を表現する言葉の1つです。

ワインのタイプや骨格といった意味合いで使われ、コク・重厚さ・渋み・力強さなどを表現する際に使われます。

ボディはアルコール度数のように数値で表される明確な基準はなく、相対的な評価です。そのため、飲む人によって感じ方が違うケースも考えられます。

ボディは、おもに赤ワインで使用される表現方法です。白ワインやロゼワインで使われることは少ないですが、色や味わいが濃く複雑味の多いものをフルボディと呼ぶこともあります。

フルボディワインの特徴とは?

2つのワイングラスとぶどうが乗ったテーブル

フルボディの赤ワインは色が濃く、複雑な味わいが特徴です。見分ける基準や方法としては、次の項目があげられます。

  • アルコール度数
  • タンニンの量
  • 熟成方法・期間

ただし、ワインのボディはすべてのバランスで決まるため、それぞれの項目に当てはまっていてもフルボディではないワインもあります。あくまで1つの目安として考えるとよいでしょう。

アルコール度数

フルボディのワインは、アルコール度数が高めのものが多い傾向です。

アルコール度数は、お酒のコクや飲みごたえに大きく影響します。ビールや日本酒など、他のお酒に置き換えて考えてみると、イメージしやすいのではないでしょうか。

赤ワインの度数は、全体で見れば11%~15%程度のものが平均的です。しかし、フルボディのワインでは13%以上が多く、中には15%を超えるものも見られます。アルコール度数の高いワインはしっかりとした味わいとなり、度数の低いワインはサラッとして飲みやすいタイプが多くなります。

ただし、アルコール度数が低いワインにもフルボディのワインはあるため、一概に断定はできません。フルボディとなる要素の1つとして知っておき、ワインを選ぶ際の目安にするとよいでしょう。

タンニンの量

タンニンはブドウの果皮に含まれるポリフェノールの一種で、ワインの渋みや色合いに寄与します。タンニンの量が多いワインは濃厚な色合いで渋み成分が強くなり、どっしりとしたボディのワインとなります。

タンニンの量は原料のブドウによるところが大きく、タンニンが多く含まれるブドウからはフルボディのワインが多く造られる傾向です。

よく使用されるブドウ品種

品種特徴
カベルネ・ソーヴィニヨンフランス・ボルドー原産、現在は世界中で栽培される黒ブドウ。
果皮が厚く色合いが濃いため、タンニンの強いワインになる。
シラー(シラーズ)フランス・ローヌ地方原産。オーストラリアを代表する品種で、ベリー系の香りとスパイシーな風味が特徴。
ネッビオーロイタリア・ピエモンテ州を代表する品種。色合いは明るめですが、強い酸とタンニンを持っている。
テンプラニーリョ生産は、主にスペイン。チェリーやプラムなどフルーティさを持つワイン。
マルベック原産はフランスだが、アルゼンチンで多く栽培されている。ベリーやカカオの風味が特徴。

熟成方法・期間

フルボディのワインには、熟成の方法や期間も影響を与えます。

醸造したワインは出荷まで樽やタンクで熟成されます。木樽を使って熟成された赤ワインは、木樽の成分がワインに染み出し、香りやコクが強くなる傾向が多いです。

また、アルコール度数とタンニンが強いと、長期間の熟成に耐えられるワインとなります。瓶内で長期熟成されたワインはタンニンが柔らかく変化し、渋みが落ち着いて飲みやすくなります。熟成期間はワインによって異なりますが、たとえばボルドーの格付けシャトーのフルボディワインであれば、10年以上は十分耐えられるでしょう。

タンニン分が比較的少ないブドウで造られたワインは、基本的に熟成には向きません。ただし、ブルゴーニュのロマネ・コンティなど、いくつかの例外はあります。

フルボディ以外のワインは?

image of wine stopper question mark

フルボディのワインに対して「ライトボディ」「ミディアムボディ」といったワインがあります。それぞれに明確な基準や定義はなく、つけられている評価はメーカーやショップなどが独自で実施するものです。

しかしながら、それぞれを比較すると、さまざまな違いが見られます。

ライトボディ

ライトボディのワインは、ボージョレ・ヌーヴォーに代表される新酒やテーブルワインなど、熟成させないで飲むタイプのワインです

味わいはフルーティで口当たりの軽さが特徴で、色合いも薄くグラスに入れると向こう側が透けて見えるものも多く見られます。アルコール度数も低めで、カジュアルに飲むシチュエーションによく合います

ライトボディのワインに使われるブドウは、ガメイ(フランス)やマスカット・ベーリーA(日本)など、フレッシュでフルーティさを持つものが中心です。

ミディアムボディ

フルボディとライトボディの中間くらいの味わいや色合いを持つワインが、ミディアムボディです。

透明感のある濃いルビー色や薄紫色のものが多く、味わいもフルーティさを感じられます。ピノ・ノワール(フランスほか)やカベルネ・フラン(フランスほか)などから造られ、飲みやすさとコクのバランスに優れているのが特徴です

ミディアムボディのワインは、フルボディに使われるブドウからも作られることがあり、どこからがフルボディなのか線引きの難しい面があります。判断が難しい場合は、いろいろと自分で試してみて、自分なりの基準を決めて選ぶとよいでしょう。

おすすめのフルボディワイン3選

Selection of red wine on wine tasting. Dry, semi-dry, sweet red wines in special wine glasses on old wooden table background. Copy space

ここで、フランス・イタリア・アメリカから、3種類おすすめのフルボディワインを紹介します。それぞれ異なった特徴を持っていますので、ご自分の好みに合いそうなものをぜひお選びください。

シャトー・コス・デストゥルネル 2012

シャトー・コス・デストゥルネルは、フランス・ボルドー地方にあるシャトー(醸造所)です。メドック地区の格付けでは第二級ですが、その実力は折り紙付き。ワイン評論家のロバート・パーカー氏からは「格付け第二級の王様で、限りなく第一級に近いスーパーセカンド」、ヒュー・ジョンソン氏からは「サン・テステフのワインの中で最も洗練されたもの」と高く評価され、ワイン誌の評価でも高得点を連発しています。

ワインの品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンが主体で、熟成には新樽を75%使用しています。樽由来の芳醇なアロマ、力強さと豊かな果実味が特徴の素晴らしいワインです。

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ロッコロ・グラッシ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 2016

ロッコロ・グラッシは、1996年にイタリア・ヴェネト州でワイン造りを開始しました。所有のブドウ畑では有機栽培が行われ、畑の支柱はナンバリングされて細かく管理されています。

アマローネを造るブドウ畑の土壌は、ミネラル分が多く痩せて水分量が少ないという、アマローネに最適な環境です。そのおかげで、樹齢は20年と短いですがエキス分の凝縮されたブドウが収穫でき、品質の高いワインが生産できています

熟成は50%新樽、50%古樽で26ヶ月間行われ、赤い果実やスパイス・タバコ・ハーブなど、複雑で深みを感じられる香りと味わいが特徴です。

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ザ・クレーン・アッセンブリー ディサイプルズ 2018

ザ・クレーン・アッセンブリーは、アメリカ・カリフォルニア州、ナパ・ヴァレーでワイン造りをしています。畑内の4エーカー(1エーカーは約1,200坪)ほどの区画には、130年近く前に植えられたブドウの株が残っており、現在でも大切に守られています。

その畑に残るオールド・ヴァイン(ブドウの古木)のジンファンデルを中心として造られるワインは、ラベンダーやバラ、スミレなどの花や、花崗岩や土などの香りが印象的です。スパーシーさとベリーやバニラなど複雑な甘みがあり、余韻も長く感じられます。スペイン人画家により描かれたラベルの世界観も独特で特徴的です。

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フルボディワインのおいしい飲み方

Pouring red wine into the glass in the vineyard at sunset

フルボディのワインは渋みが強く、飲み慣れない人は飲みにくく感じられる人も多いでしょう。そのようなとき、飲み方を少し工夫することでおいしく飲めるようになります。

空気に触れさせる

フルボディのワインは渋みが強く、飲みにくさを感じてしまうものです。とくに熟成の進んでいない若いワインは、タンニンが荒々しく角の立ったあじわいのものが多く見られます。

そのようなときはボトルを開けてすぐに飲まず、デカンタやグラスに移してしばらく置いておくのがおすすめです。

ワインを空気に触れさせることで、タンニンが酸化して渋みがやわらぎ、まろやかになります。また、あまり香りを感じられないワインでも、空気に触れることで香りが開くメリットもあります。

なお、フルボディのワインはあまり冷やすと渋みやえぐみが強調されますので、16~18度くらいで飲むとよいでしょう。

大きめのグラスで飲む

大きめのグラスに注いで飲むのも、フルボディのワインをおいしく飲むコツです。

フルボディのワインは、空気に触れさせることで飲みやすさがアップします。大きめのグラスを使えば、ワインが空気に触れる面積が増えるため、早くワインが酸化して飲みやすくなります。

また、ワイングラスを持ってくるくると回す「スワリング」を見たことがある人もいるでしょう。スワリングとは、グラスを回してワインを空気に触れさせる動作です。グラスをテーブルにおいたまま、底の部分に手をかけて2~3回ゆっくりとグラスを回します。

スワリングすることで、ワイン全体を空気に触れさせて飲みやすくなります。大きなグラスを使えば、スワリングしやすくなるのもメリットです。

なお、ワイングラスにワインを注ぐ際は、なみなみと注ぐと空気に触れる量が少なくなります。ワインを注ぐ際は、グラスの3分の1程度を目安にするとよいでしょう

料理やおつまみと合わせる

フルボディワインの渋みとコクに負けない料理やおつまみと合わせると、料理もワインもおいしくいただけます。

フルボディワインに合う料理

ワインに料理を合わせる際には、色の近い料理がよいといわれています。たとえば赤ワインであれば牛肉やジビエ、白ワインであれば白身魚や鶏肉などが好相性です。また、濃い味の料理には濃厚なワイン、淡泊な料理にはあっさりとしたワインがよく合います

フルボディの赤ワインに合わせる料理は、ステーキやハンバーグ、肉の煮込みなど、濃厚でボリュームのあるものにするとおいしくいただけるでしょう。

フルボディワインに合うおつまみ

濃厚なフルボディのワインには、それに負けない風味を持つおつまみが好相性です。

チーズであれば、パルミジャーノレッジャーノや熟成コンテなどのアミノ酸が多いハードチーズや、ロックフォールやゴルゴンゾーラなどクセの強い青カビチーズなどがよく合います

また、ドライフルーツやダークチョコレートなど、ワインの香りによく似たスイーツを合わせるのも面白いでしょう。

ワインと料理についてはこちらで詳しく解説しています。

まとめ

Close up shot of red wine glasses at Christmas dinner table.

フルボディのワインは、アルコール度数が高くタンニンの量が多い特徴を持ちます。また、長期熟成にも耐えられる力強さも合わせ持っています。

フルボディの赤ワインは香りや渋みが強いため、あまり赤ワインを飲まれない人にとっては少し飲みにくいこともあるでしょう。そのような際は、空気に十分触れさせて濃厚な料理と一緒に飲むと、比較的おいしくいただけます。

フルボディのワインには、著名な高級ワインも数多くあります。さまざまなフルボディのワインを試してみて、自分好みのものを見つけてみてください。

※この記事は2023年3月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。