ソムリエ厳選!高級白ワインおすすめ10選|プレゼントや記念日に
「いつもより少し高級な白ワインを飲んでみたい」と思っても、何を基準にしてワインを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、高級白ワインの値段や通常のワインとの違い、選び方のコツを解説します。おすすめの白ワインも紹介していますので、白ワインの購入に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
高級白ワインの値段
高級ワインに決められた定義はありません。価格の高低だけではなく、飲むシーンやその場にいる人の年齢・性別など、さまざまな要因によって決められるものです。購入した人や飲む人が高級だと感じていれば、それは高級ワインだと判断しても問題ないでしょう。
とはいえ、わかりやすい判断基準は値段となるのも事実です。デイリーで飲むワインならば3,000円以上、プレゼントにするなら5,000~10,000円以上、格付けや評価の高いものでは30,000円以上くらいが高級ワインの目安となります。10万円以上や100万円を超えるワインもありますが、気軽に買えるものではありません。特別な日に飲む、特別な贈り物で使う、コレクションとして買うなどの用途となるでしょう。
なお、味わいの違いが値段の違いとなるわけではなく、甘口や辛口、スティルワインやスパークリングワインそれぞれに高級ワインが存在します。
高級白ワインは何が違うの?
高級といわれるワインとそれ以外のワインは、どこに違いがあるのでしょうか。大きな違いとして考えられるのは、次の3点です。
- 知名度・ブランド力の違い
- 希少価値の有無
- ワインの品質の違い
上記の要因で高級ワインとされたものは、市場価格も高くなる傾向です。それぞれの要因について、詳しく説明します。
知名度・ブランド力の違い
「誰もが名前を知っているワイン」は、高額になりやすい傾向があります。
品質に定評のあるワインでも、知名度の低いうちは市場価格が安定しています。しかし「マーケティングで知名度が上がる」「ワイン評論家から高評価をうける」などで需要が高まり、急に価格が高騰することも珍しくありません。
価格だけが要因ではありませんが、知名度の高いワインは品質面も市場で高く評価されるため、高級ワインとして取り扱われるようになります。
希少価値の有無
生産本数が少ない、古酒になって現存する本数が少ないなど、希少価値が高くなると価格があがる傾向です。
また骨董品として価格が高くなることもあり、価格高いからと言って味がおいしいというわけではありません。
とくに白ワインは赤ワインほど長期熟成に耐えられず、価格は高いがピークを過ぎて味わいが劣化していることもあるので注意しましょう。
ワインの品質の違い
ワインの品質の違いは、高級ワインと呼べるかどうかの大きなポイントです。
同じ地域で同じブドウを使って醸造しても、ワイナリーによってかけるコストが異なるため、造られるワインの品質に差ができます。
ブドウの収穫を例にあげても、機械で一気に収穫するものと手作業で一房ずつ厳選して収穫するものでは、どちらが高品質かは明らかです。品質の高いワインを造るためにはそれなりのコストがかかり、その分ワインの価格に反映します。
そのため、手間をかけて造られるものほど品質が高くなり、高級と呼ぶにふさわしいワインとなります。
ソムリエが選ぶ!価格帯別おすすめ高級白ワイン10選
ここでは、価格帯別のおすすめ白ワインを紹介します。原産国やブドウ品種によってそれぞれ特徴がありますので、ご自宅用やプレゼント用として選ばれる参考にしてください。
5,000円までの高級白ワイン
5,000円までの白ワインは、自宅で少し特別なワインを楽しみたいときには最適です。食事会に呼ばれた際に、手土産として持参するのも喜ばれるでしょう。
モンテ デル フラ クストーザ スーペリオーレ カ デル マーグロ 2020
モンテ・デル・フラ社は、1958年にヴェローナから15kmほどの丘陵地帯クストーザ村に創業しました。クストーザ地区最大かつ家族経営という条件は、最新技術への挑戦と投資を可能にし、140ヘクタールのブドウ畑を所有するまでになりました。
ガルガーネガ・トレッビアーノ・コルテーゼなど、イタリアを代表するブドウ品種で造られたこのワインは、ほのかなヴァニラやゴールデンアップルの香りを感じる爽やかな辛口白ワインです。
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クロ フロリデーヌ ブラン 2019
クロ・フロリデーヌは、フランス・ボルドーにおける白ワインの品質に革命をもたらした醸造家、故ドュニ・デュブルデュー氏が所有したシャトーの1つです。
ドュニ・デュブルデュー氏はワイン醸造に現代的な手法を取り入れた第一人者で、その功績の大きさから「白ワインの法王」と呼ばれています。
白ワインはソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが主体です。グラーブ地区特有の石灰質土壌に由来する、ミネラルと爽快な果実味が特徴の辛口白ワインとなっています。
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マシューズ コロンビア ヴァレー ソーヴィニヨン ブラン 2021
マシューズは、アメリカ西海岸の最北に位置するワシントン州にあるワイナリーです。これまでは家族経営で発展してきましたが、近年はカルトワインを手がけた多くの精鋭が移籍し、今後さらに飛躍することが期待されています。
マシューズでは、フランス・ボルドー品種を使った高品質なワイン造りに特化しています。ソーヴィニヨン・ブランをつかったこの商品は、フレッシュかつ芳醇なアロマが漂い、爽やかでさっぱりとした後味が魅力の白ワインとなっています。
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5,000円から10,000円まで高級白ワイン
10,000円までの白ワインは、お世話になった人へのギフトや特別な日に飲むのに最適です。記念日のサプライズや目上の人とのホームパーティーなどで重宝します。
トラミン ヌスバウマー ゲヴュルツトラミネール 2021
トラミンは、1898年に設立された、イタリアのアルト・アディジェで最も古い協同組合です。
ブドウ品種のGewurztraminer(ゲヴュルツトラミネール)には、「tramin」というスペルが入っています。これは「トラミン」という町の名前であり、この地がゲヴュルツトラミネールの原産地ということを表しています。
ヌスバウマーは、イタリア3大ゲヴュルツの1つです。毎年のようにトレビッキエリ(優れたイタリアワインに与えられる最高評価)を取り続けており、イタリアワインの権威アントニオ・ガローニ氏からも「いくら薦めても薦め足りない」と絶賛されています。
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ホワイトホール レーン ワイナリー シャルドネ 2019
ホワイトホール・レーン・ワイナリーは、アメリカ・カリフォルニア州にあります。ワイン・スペクテイターの年間TOP5に何度も輝き、ワイン&スピリッツの ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー に選ばれるなど、その実績は広く認められています。
こちらのワインは、自社畑で栽培されるウェンテクローン(ウェンテ・ヴィンヤーズによってカリフォルニアの風土にあわせて改良されたブドウ品種)のシャルドネが100%使用されます。果実味とパンやチーズなどの複雑な香りを持つ、バランスの取れた辛口白ワインです。
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ドメーヌ シガラス サントリーニ カヴァリエロス 2020
ドメーヌ・シガラスは、ギリシャ・サントリーニ島にあるワイナリーであり、サントリーニ島で最高峰の醸造所といわれています。
サントリーニ島のワイン醸造の歴史は古いのですが、近代的なワイン造りはそれほど昔ではありません。ここ数十年で飛躍的にワインの品質が向上し、世界の注目を集めるようになってきました。
このワインには、サントリーニ島の土着品種の、樹齢60年以上のアシルティコが100%使われています。生産本数は年間5,000本と少なく、希少性の高さも特徴的なワインです。
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10,000円から50,000円までの高級白ワイン
50,000円までの予算があれば、著名なワインも購入できます。一人での購入が難しい場合は、複数の人で購入してみんなで楽しんでみるのもおすすめです。
ファー ニエンテ シャルドネ ナパ ヴァレー 2020
ファー・ニエンテは、1885年にアメリカ・カリフォルニア州に設立されました。その後禁酒法によって運営を停止していましたが、1982年より69年ぶりに醸造が再開されます。
ファー・ニエンテは、シャルドネとカベルネ ソーヴィニヨンのみに特化したワイナリーです。業界最高水準の醸造技術・こだわりのハウス スタイル・自社畑でのブドウ栽培・社会的責任への取り組みなどにより、世界で愛され続けています。
シャルドネ100%で醸造されたこのワインは、イチジクや白い花などの香り豊かで、キリッとしたミネラルや果実味、オーク樽由来のコクが感じられます。
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シャルル ヴァン カネイ コルトン シャルルマーニュ グラン クリュ 2020
ドメーヌ アラン ユドロ ノエラの現当主であるシャルル ヴァン カネイは、ブルゴーニュ屈指のテロワールを自らのフィロソフィーで造り上げるために、自身の名を冠したマイクロ・ネゴシアン「シャルル・ヴァン・カネイ」を立ち上げました。
グラン・クリュやプルミエ・クリュは多くとも1~3樽と、生産本数は非常に少量のため、大変手に入りづらいアイテムとして知られています。こちらのコルトン・シャルルマーニュは、柑橘や核果実、白い花の香り、そして時間とともにアーモンドのニュアンスが感じられ、果実味と繊細な酸が余韻に長く続きます。熟成のポテンシャルも感じさせる偉大な逸品です。
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ドメーヌ ミシェル ニーロン シャサーニュ モンラッシェ プルミエ クリュ ラ マルトロワ 2018
ミシェル・ニーロンは、フランス・ブルゴーニュにおけるシャサーニュ・モンラッシェのトップ生産者です。
年間生産量が少なく、ワインの入手が困難な生産者としても知られます。
1級畑のマルトロワから造られるワインは、しっかりとした骨格と凝縮感のある味わいが特徴です。かんきつやローストナッツなど、複雑な香りを感じられる力強い白ワインです。
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10万円以上の白ワイン
10万円以上の白ワインは、赤ワインほど多くありません。そのぶん希少価値も高くなります。
ドメーヌ ミシェル ニーロン シュヴァリエ モンラッシェ グラン クリュ 2017
ミシェル・ニーロンは、シャサーニュ・モンラッシェのトップ生産者でありながら、シュヴァリエ・モンラッシェも生産しています。
「古木からの低収量ワインが最上」との考えから年間生産量が少なく、ワインの入手が困難な生産者としても知られます。
さらに、ミシェル・ニーロンが所有するシュヴァリエ・モンラッシェの畑はわずか0.23ヘクタールとなっており、希少価値の高さは折り紙付きといえるでしょう。
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高級白ワインを選ぶときのコツ
高級白ワインを選ぶ際にどのような白ワインを選べばよいか迷うこともあるでしょう。そのような場合は、次のポイントに注目して選んでみてはいかがでしょうか。
- 銘柄・記念の年で選ぶ
- 味わいや品種で選ぶ
- 店員やワインに詳しい人に相談して選ぶ
それぞれについて、詳しく解説します。
銘柄・記念の年で選ぶ
白ワインを購入する際、銘柄やヴィンテージで選ぶのはおすすめです。
高級ワインとして知名度の高いものであれば、ワインの持つポテンシャルは高いことが考えられます。自宅用でもプレゼント用でも、満足できる品質のワインを購入できる可能性が高まるでしょう。
また、ワインを取り扱う業者が作成している「ヴィンテージチャート」を参考に、作柄のよい年のワインを選ぶのもおすすめです。
ワインの出来がよい年は「当たり年」と呼ばれ、平年より濃厚でしっかりした味わいを楽しめます。また、プレゼントにする際はチャートにこだわらず、送られる方の記念の年になるものを選ぶと喜ばれます。
ただし、あまりにも古いものや見た目の悪いもの(色が変わっている、中身が減っているなど)は避けるようにしましょう。
味わいや品種で選ぶ
ワインの味わいやブドウ品種でえらぶのも、1つのポイントです。
白ワインは、極甘口から辛口まで幅広い味わいのものがあります。あまり飲み慣れていない方にはやや甘口、料理に合わせるなら辛口、デザートとして使うなら極甘口など、ワインを楽しむシチュエーションにあわせて選ぶとよいでしょう。
また、ワインに使用されるブドウ品種によっても、造られるワインの特徴はさまざまです。酸味の強いものが好みならリースリング、スッキリしたものがよければソーヴィニヨン・ブランなど、自分好みの味わいの品種を探すのも、楽しいワイン選びとなるでしょう。
なお、ブドウ品種が同じでも、産地や製法によってガラッと違った味わいになるものもあります。そういうワインをいくつか飲み比べてみるのも、白ワインの楽しみ方の1つといえます。
店員やワインに詳しい人に相談して選ぶ
白ワインは極甘口から辛口までさまざまな味わいがあるうえ、スパークリングワインや微炭酸のものなど、赤ワインに比べても選択の幅が広くなりがちです。
選び方に迷ってしまった場合は、予算と好みをワインショップに伝えて選んでもらうのも1つの手です。何種類かワインをピックアップしてもらい、その中からピンときたものを選ぶとワイン選びのコツがつかめてきます。
また、行きつけの飲食店などでソムリエの資格を持っている人がいれば、その人におすすめを教えてもらうのもよい方法でしょう。
まとめ
高級白ワインには、決められた定義はありません。シチュエーションや年齢・性別など、さまざまな要因によって決められます。
とはいえ、高級ワインの指標としてわかりやすいのは価格です。価格が高くなるのは、知名度や希少性、品質が大きな要因となります。
高級白ワインを選ぶ際は、産地・ヴィンテージ・味わいなど、ある程度決めておいてから選ぶとよいでしょう。よくわからない場合は、ショップの店員やソムリエなど、ワインに詳しい方に聞いてみるのも1つの方法です。
気軽に飲めるお手頃なワインもよいですが、たまに高級ワインを味わってみるとワインの世界が広がります。機会をみつけてぜひ試してみてください。
※この記事は2023年5月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。