静かなタイヤの特徴は?静粛性の高いタイヤを選ぶメリット、デメリットを解説!

「走行中のゴーッという音が気になる」「もっと快適なドライブを楽しみたい」 こうした悩みを持つドライバーにとって、静粛性の高いタイヤへの交換は、有効な選択肢の一つです。
近年、車内の静粛性を求めるニーズが高まる中で、各タイヤメーカーは独自技術を駆使した「静粛性に優れたタイヤ」を続々とリリースしています。しかし、種類が多く違いがわかりづらいため、どれを選ぶべきか迷う人も少なくありません。
本記事では、静かなタイヤの仕組みや特徴、選ぶメリットとデメリット、さらにコンフォートタイヤとプレミアムタイヤの違いまでを解説します。おすすめ製品も5種類紹介していますので、タイヤ選びの参考にしてください。
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目次
走行中にタイヤから音がなる3つの原因
静かなタイヤの特性を理解するには、まずタイヤから発生する音の仕組みを知ることが重要です。
ここでは「ロードノイズ」「パターンノイズ」「空洞共鳴音」という3つの主なノイズ要因について解説します。
ロードノイズ
ロードノイズは、路面の凹凸を走行する際に発生した振動が、サスペンションや車体を通して車内に伝わることで生じる低音域のノイズです。
ロードノイズの特徴として、「ゴーゴー」「ガーガー」といった低い音で、荒れた路面ほど音が大きくなります。
【関連記事】
ロードノイズとは?発生原因や抑える方法を解説!静粛性の高いタイヤも併せて紹介!
パターンノイズ
パターンノイズは、トレッドパターン(溝の形状や配置)の繰り返し構造から発生する騒音です。
横方向の溝など、トレッドパターンの繰り返し構造により発生するのが「ピッチ音」です。等間隔に並んでいるトレッドパターンと路面が接地する際に、周期的な振動や音響が生じることで発生します。
また、縦方向の溝から発生するのが「シャー音」であり、ほかにもブロックが路面と接地するときに発生するノイズもあります。
タイヤのパターンノイズには、「ヒュルヒュル」「シャー」といった高音域の音として聞こえるノイズもあり、速度によって音の感じ方が変化します。
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タイヤのトレッドとは?役割や種類、パターンを紹介
空洞共鳴音
空洞共鳴音は、タイヤが路面の突起などを通過したときに発生するノイズです。タイヤ内部の空気が振動して発生します。
タイヤ内部は空洞です。凹凸のある路面を走行すると、衝撃で内部の空気が振動し、騒音が発生する仕組みです。「ホォーン」「パカーン」といった残響感のある音が空洞共鳴音の特徴です。
静かなタイヤの特徴は?
ロードノイズやパターンノイズが気になる場合は、静かなタイヤへの交換がおすすめです。交換する前に、まずは静かなタイヤの特徴や仕組みについて理解しておきましょう。
トレッドパターンが工夫されている
静かなタイヤは、パターンノイズの発生を抑制するためにトレッドパターンに工夫が施されています。
トレッドパターンを最適化することで、空気の流れをコントロールして、ノイズを抑制する仕組みです。
高品質なゴムを使用している
高品質なゴムを採用しているのも静かなタイヤの特徴のひとつです。ゴムの種類によって振動の伝わり方が変わります。一般的に、高品質なゴムを採用する方が振動が抑えられ、ノイズが低減されるといわれています。
とくに柔軟性の高いゴムを採用しているタイヤは、路面からの振動を抑制できることから、静粛性が高くなる特長があります。
ノイズ吸収技術が採用されている
タイヤメーカーや銘柄によっては、タイヤ内部に特殊な吸音材を採用しているケースがあります。吸音材が設置されることで、空洞共鳴音の発生が抑制されて優れた静粛性を実現できます。
ただし、この技術はすべてのタイヤに搭載されているわけではありません。モデルごとの仕様を確認することが大切です。
【静かなタイヤ】コンフォートタイヤとプレミアムタイヤの違い
静かなタイヤといえば、コンフォートタイヤやプレミアムタイヤを思い浮かべる人が多いかもしれません。
コンフォートタイヤは、プレミアムタイヤと呼ばれることもあり、両者は同義として扱われるケースもあります。これは、いずれも静粛性や快適性を重視している点で共通しているためです。
しかし、一部メーカーでは、プレミアムタイヤを「プレミアムコンフォートタイヤ」と「プレミアムスポーツタイヤ」に分類しています。
プレミアムコンフォートタイヤは静粛性を重視したタイヤ、プレミアムスポーツタイヤは快適性に加えてスポーツ性能も備えたフラッグシップモデルです。
そのため、すべてのプレミアムタイヤが静粛性に特化しているわけではない点に注意が必要です。
静かなタイヤを選ぶメリット
静かなタイヤを選ぶことで、車内の静粛性が向上し、快適性や安全性の面でも多くの利点があります。ここでは、主な3つのメリットを紹介します。
車内が静かになる
静かなタイヤを装着すると、走行中の車内が静かになるのがメリットです。走行中のロードノイズやパターンノイズが低減されて静粛性が高まるため、車内が静かになり、走行時の会話が聞こえやすくなります。
乗り心地がよくなる
静かなタイヤは静粛性が高いだけでなく、乗り心地がよくなるといったメリットもあります。
静かなタイヤは高品質なゴムが採用されていたり、特殊な素材が内部に設置されていたりするため、路面からの振動を効率的に吸収できます。
その結果、走行時の振動がやわらぎ、乗り心地がよくなったと感じることがあります。
濡れた路面に強くなる
静かなタイヤを含むコンフォートタイヤは、ドライ路面での走行性能はもちろん、ウェット路面でのグリップ性能が高いのも特長です。
ウェット路面でのグリップ性能が高いことから、雨天時でも滑りにくく、高い安全性を期待できます。
静かなタイヤにデメリットはある

静かなタイヤにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ここでは、静かなタイヤのデメリットとして、「スポーツ走行には不向き」「価格が高い傾向にある」の2つが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
スポーツ走行には不向き
静かなタイヤは、静粛性や快適性を重視した設計のため、高速域での安定性やハンドリング性能が求められるスポーツ走行には適していません。
ただし、プレミアムスポーツタイヤであれば、快適性とスポーツ性能を両立しているため、そのようなタイヤを選択すればスポーツ走行も可能です。
価格が高い傾向にある
コンフォートタイヤは、高品質な素材や吸音技術を使用しているため、一般的なタイヤと比べて価格が高くなる傾向にあります。
しかし、優れた静粛性や快適性を考えると、価格以上の価値を感じられる人もいるでしょう。コストと性能のバランスを見極めたうえで選択することが大切です。
おすすめの静かなタイヤ5選
静粛性に優れたタイヤを選びたいけれど、どれが自分に合っているのかわからないという人もいるかもしれません。そこで、性能・快適性・信頼性のバランスに優れた「おすすめの静かなタイヤ」を5つ厳選しました。各タイヤの特徴を比較しながら、自分の用途にぴったりの1本を見つけましょう。
・ヨコハマ アドバンdB V553 ・ブリヂストン レグノ GR-X3 ・ダンロップ スポーツMAXX LUX ・ミシュラン プライマシー5 ・ピレリ チントゥラート P7 C2 |
ヨコハマ アドバンdB V553
おすすめポイント |
・ADVAN dB専用設計コンパウンドによる優れたグリップ性能・ウェット性能を実現 ・新設計のトレッドパターンによる高い静粛性を確保 ・新開発コンパウンドによる転がり抵抗の低減を実現 |
ヨコハマ「アドバンdB V553」は、優れた静粛性と快適性を実現したコンフォートタイヤです。ADVAN dB専用設計コンパウンドおよび新設計のトレッドパターンにより、路面から伝わるノイズや振動を効率的に吸収して、静粛性の高い走行が可能です。
さらに、新開発のコンパウンドにより、ドライ路面はもちろん、ウェット路面でのグリップ力が向上しているのも魅力といえるでしょう。そのほか、転がり抵抗が低減されており、燃費効率の向上も実現しているのが特長です。
ブリヂストン レグノ GR-X3
おすすめポイント |
・優れたドライグリップ性能、ウェットグリップ性能を実現 ・サイレントテクノロジーによる優れた静粛性を実現 ・応答性の高い走行が可能 |
ブリヂストンの「レグノ GR-X3」は、最新技術が盛り込まれたコンフォートタイヤです。サイレントテクノロジーによる優れた静粛性を実現しており、快適な走行が期待できます。車内空間が静かになり、長距離ドライブでも疲れにくいのがレグノの魅力といえるでしょう。
さらに、ドライ路面でのグリップ力だけでなく、ウェット路面でのグリップ力も向上しています。日常使いはもちろん、高速走行などのロングドライブにもぴったりのコンフォートタイヤです。
ダンロップ スポーツMAXX LUX
おすすめポイント |
・EV 適応マークを取得 ・シリーズ最高水準の優れた静粛性を実現 ・落ち着いたハンドリングを実現 |
ダンロップの「SPORT MAXX LUX」は、2025年に新登場したコンフォートタイヤです。SPORT MAXX共通のプロファイルにより、タイヤの接地面積を広げることで、操縦時の力を路面に効率的に伝えることができ、しなやかなハンドリングが可能となっています。
サイレントウェーブテクノロジーにより、優れた静粛性を実現しているのもSPORT MAXX LUXの特徴です。
ミシュラン プライマシー5
おすすめポイント |
・コストパフォーマンスの高いコンフォートタイヤ ・静粛性が高く、優れたウェット性能を実現 ・幅広いサイズ展開 |
ミシュランの「プライマシー5」は、優れた静粛性を実現したコンフォートタイヤです。ロングラスティング スカルプチャーを採用しており、ウェット路面での優れた走行安定性が確保されています。
さらに、新開発のファンクショナルエラストマー 3.0をトレッドコンパウンドに採用していることから、高い耐摩耗性を実現しているのもミシュラン プライマシー5の魅力だといえるでしょう。
ピレリ チントゥラート P7 C2
おすすめポイント |
・一部のサイズでランフラットが採用 ・優れたウェット性能、耐摩耗性を実現 ・転がり抵抗に重視したコンフォートタイヤ |
ピレリの「チントゥラート P7 C2」は、最新技術が詰まったコンフォートタイヤです。ウェット性能、長寿命、転がり抵抗が重視された設計となっており、快適な走行が期待できます。
さらに、一部のサイズではランフラット構造が採用されていて、パンクしたとしても一定の距離であれば走行できるのが魅力的です。また、効率化されたプロファイルにより、優れた転がり抵抗と耐偏摩耗性を実現しています。
まとめ
タイヤから発生するノイズには、ロードノイズ、パターンノイズ、空洞共鳴音の3種類があります。これらを軽減するには、静粛性に優れたタイヤの導入が効果的です。
静かなタイヤは、車内の快適性や安全性を高める一方で、価格やスポーツ性能においては注意が必要です。各製品の特徴を理解したうえで、自分に合ったタイヤを選ぶことが重要です。
タイヤ選びに迷った場合は、専門知識を持つスタッフがいるタイヤ専門店に相談するのがおすすめです。
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※この記事は2025年5月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。