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サマータイヤとは?オールシーズンタイヤとの違いやおすすめタイヤ5選を紹介!

2025.04.07

車のタイヤは「ノーマルタイヤ」「サマータイヤ」などと呼ばれることがあります。結論から言うと、「ノーマルタイヤ」と「サマータイヤ」は同義語です。

本記事ではサマータイヤとノーマルタイヤの概要を説明します。さらにオールシーズンタイヤとの違いについて解説します。また、サマータイヤとスタッドレスタイヤを交換するタイミングや、サマータイヤで雪道を走行したらどうなるかについても併せて紹介します。

記事の後半ではおすすめのサマータイヤ5選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

サマータイヤとノーマルタイヤに違いはない

サマータイヤという名称ではありますが、夏専用のタイヤというわけではありません。実際には、ドライ路面やウェット路面など、通常の路面を想定して作られたタイヤです。そのため、サマータイヤとノーマルタイヤはほぼ同じものと認識して問題ないでしょう。

ほとんどの新車に標準装備されており、積雪路面や凍結路面、気温が低いときを除いて1年間を通して使用することが可能です。

サマータイヤとオールシーズンタイヤの違いは?

サマータイヤやノーマルタイヤのほかに、オールシーズンタイヤという種類のタイヤを聞いたことがある人もいるでしょう。

オールシーズンタイヤは、サマータイヤとスタッドレスタイヤの両方の性能を兼ね備えたタイヤのことです。サマータイヤ同様に、ドライ路面やウェット路面の走行が可能であることに加え、積雪量が少ないところであれば雪道での走行も可能です。

ただし、スタッドレスタイヤほどの氷上性能や雪上性能は備わっていないため、凍結路面や積雪量の多い場所では使用できません。サマータイヤとスタッドレスタイヤの中間的存在として認識しておくといいでしょう。

サマータイヤとオールシーズンタイヤはどっちがいい?

サマータイヤとオールシーズンタイヤのどちらかを選ぶときは、運転環境や個々のニーズを考慮して選ぶといいでしょう。

雪がほとんど降らない地域では、サマータイヤにしておいて問題ありません。サマータイヤは種類が豊富で、さまざまな性能を備えたタイヤから選べます。

また冬に路面が凍結しやすい地域・積雪が多い地域では、暖かい時期はサマータイヤにしておき、寒くなってきたらスタッドレスタイヤに履き替えるといいでしょう。

一方、積雪とまではいかないものの、雪が降る可能性がある地域ではオールシーズンタイヤが便利です。オールシーズンタイヤは年間を通じて使用できるため、タイヤ交換の手間やコストを削減できます。

サマータイヤで雪道を走行するとどうなる?

雪道であっても多少であれば、サマータイヤでも走行できると思う人もいるかもしれません。しかし、サマータイヤでの雪道走行はさまざまなリスクがあるため、おすすめできません。

ここでは、サマータイヤを装着して雪道を走行するリスクについて解説します。

安全に走行できない

サマータイヤを装着したまま雪道を走行すると、ブレーキを踏んでから車が完全停車するまでの制動距離が長くなったり、止まれなくなったりします。また、タイヤが空転して進めなくなる、ハンドル操作ができなくなるなど、非常に危険です。

積雪量も少ないからといってサマータイヤを装着したまま走行すると、思いがけないトラブルが起きることがあります。また、ほかの車を巻き込んで大きな事故につながることもあるので、サマータイヤのまま凍結路面や積雪路面を走行するのは絶対にやめましょう。

条例違反で罰則の対象となる可能性がある

サマータイヤのまま雪道を走行すると、条例違反で罰則の対象となる可能性があります。

自治体ごとに、「都道府県道路交通法施行細則又は道路交通規則における積雪、凍結時の防滑措置」といった条例・規則が定められています。

たとえば宮城県では、「宮城県道路交通規則第14条第1号」において、以下のように規定されています。

積雪又は凍結のため、滑るおそれのある道路において、タイヤに鎖又は全車輪に滑り止めの性能を有するタイヤ(接地面の突出部が50パーセント以上摩耗していないものに限る。)を取り付けるなど滑り止めの方法を講じないで、三輪以上の自動車(側車付きの二輪の自動車及び小型特殊自動車を除く。)を運転しないこと。

出典:宮城県道路交通規則

つまり、雪道や凍結路面を運転する際に必要な対策をせずに走行すると、罰則の対象となってしまうので注意が必要です。

また、東京都においては、タイヤチェーンなどを取り付けて滑り止めの措置をおこなうことと定められています。そのほか、兵庫県ではスノータイヤをすべてのタイヤに装着したり、タイヤチェーンなどで対策したりすることが規定されています。

各都道府県ごとに規定が異なるものの、積雪や凍結によって路面が滑りやすくなっている状態では、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤなどを装着して対策しなければなりません。

サマータイヤとスタッドレスタイヤの適切な交換のタイミング

では、どのタイミングでサマータイヤからスタッドレスタイヤに交換すればいいのでしょうか。

ここでは、サマータイヤとスタッドレスタイヤとの適切な交換時期について解説します。

サマータイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期

まずは、サマータイヤからスタッドレスタイヤへの適切な交換時期について見ていきましょう。サマータイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期は、降雪予報の1か月前を目安にするのがいいでしょう。もしくは、気温もひとつの判断材料となります。

雪が降っていなくても最低気温が3℃以下の場合、路面温度が氷点下になることがあり、路面が凍結する恐れがあります。雪が降る予報でなかったとしても、最低気温が低くなることが予想されている場合は、早めにスタッドレスタイヤに交換しておくことが大切です。

詳しくは以下で解説しています。

スタッドレスタイヤの交換時期はいつ?履き替え費用・時間の目安

スタッドレスタイヤからサマータイヤへの交換時期

スタッドレスタイヤからサマータイヤに戻す適切なタイミングは、雪や結氷の終日が目安となります。ただし、地域やエリアによってタイミングが異なるので、気象庁などの公的機関が発表しているデータを確認することをおすすめします。

もしくは、直近の天気予報を確認して判断することも可能です。

なお、暖かくなってもそのままスタッドレスタイヤを履き続けるのは危険です。一般的なサマータイヤよりも柔らかいゴムでつくられており、路面温度が高い夏にスタッドレスタイヤを装着したまま走行すると、タイヤのたわみが強くなって、バーストしてしまうリスクが高まります。

また、スタッドレスタイヤは雨に弱く、降水量が多くなる夏の走行には不向きです。

そのため、積雪シーズンが終わったら、できるだけ早いタイミングでスタッドレスタイヤからサマータイヤに交換しましょう。

サマータイヤの寿命はどれくらい?

安全に走行するためには適切なタイミングでタイヤ交換をする必要があります。しかし、タイヤ交換をするときはタイヤ代や工賃がかかってしまいます。そのため、できるだけ長持ちさせて出費を抑えたい人がほとんどでしょう。

サマータイヤにスリップサインが出ているときは、早急に交換する必要があります。また、タイヤの残溝が4mm以下になったら、タイヤ本来の性能を十分に発揮できなくなってしまうので、交換を検討したほうがいいでしょう。

そのほか、タイヤに偏摩耗が発生していたり、サイドウォールにひび割れが発生していたりする場合もタイヤ専門店などに点検してもらって、必要であれば交換することが大切です。

タイヤの寿命の詳細はこちらからご確認ください。

タイヤの寿命は何年くらい?製造年や走行距離から交換時期を徹底解説

2025年おすすめサマータイヤ5選!

サマータイヤとノーマルタイヤ、オールシーズンタイヤの違いは理解できたものの、結局どのタイヤがおすすめなのか知りたい人も多いでしょう。

ここでは、2025年おすすめサマータイヤ5選を紹介します。

  • YOKOHAMA/ アドバン dB V553
  • BRIDGESTONE/ レグノ GR-XIII
  • DUNLOP/ ビューロ VE304
  • MICHELIN/ プライマシー5
  • PIRELLI/ P ZERO

YOKOHAMA/ アドバン dB V553

おすすめポイント
・新開発パターンデザインによる優れた静粛性を実現
・特殊なパターンによって摩耗進行による性能低下を抑制
・ADVAN dB専用設計コンパウンドにより、優れた低燃費性能、ウェット性能を実現

YOKOHAMA/ アドバン dB V553は軽自動車からセダン、ミニバンやSUVなど、さまざまなボディタイプに適合するコンフォートタイヤです。サイズは14~22インチまで展開しており、ほとんどの車種に適合するのが特徴です。

新開発パターンデザインにより、路面から伝わるパターンノイズやロードノイズを低減でき、優れた静粛性を確保しているのが魅力といえるでしょう。さらに、摩耗進行による性能低下を抑制し、新品時から変化が少なくなるように設計されています。

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BRIDGESTONE/ レグノ GR-XIII

おすすめポイント
・新開発ゴム「GR-tech Slientゴム」を搭載し、ロードノイズを大幅に低減
・従来品よりもふらつきが低減されており、安定した走行が可能
・ウェットグリップ性能がbからaに向上

BRIDGESTONE/ レグノ GR-XIIIは、軽自動車やコンパクトカー、セダンに適合するプレミアムコンフォートタイヤです。従来モデルよりもロードノイズが約12%、パターンノイズが約8%も低減されています。

また、14~20インチまでサイズ展開されており、すべてのサイズで「低燃費タイヤ」の認証を受けています。静粛性はもちろん、走行安定性やウェット性能、さらに低燃費性にも優れたバランスのいいプレミアムコンフォートタイヤといえるでしょう。

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DUNLOP/ ビューロ VE304

おすすめポイント
・従来モデルよりも騒音エネルギーが約29%低減
・ダンロップ独自技術である「サイレントコア」により、空洞共鳴音が低減
・優れたウェットブレーキ性能を実現

DUNLOP/ ビューロ VE304は、15~21インチまでサイズ展開されており、セダンやミニバン、コンパクトカーやSUVなどに適合しているプレミアムタイヤです。

ダンロップ独自技術である「サイレントコア」により、特殊吸音スポンジが路面からの振動やノイズを吸収して、優れた静粛性を実現しています。さらに、排水性が高いことから、従来モデルよりもウェット性能が向上しているのも魅力といえるでしょう。

そのほか、コーナリング性能が向上しており、レーンチェンジ時のふらつきが低減されるのもDUNLOP/ ビューロ VE304の特徴です。

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MICHELIN/ プライマシー5

おすすめポイント
・長く続くウェット性能
・静粛性と快適な乗り心地
・高級感のあるデザイン

MICHELIN/ プライマシー5は、セダンやSUVなど幅広い車種に対応したプレミアムコンフォートタイヤです。新しいトレッドパターンと新世代の合成ゴムの採用により、濡れた路面でのグリップ力が持続し、耐摩耗性も向上しています。​また、​「サイレントリブ ジェン-3」技術を採用し、ノイズを低減。最適化されたバリアブルピッチにより、静粛性と真円度が向上し、快適な乗り心地を実現しています。

さらに、18インチ以上のサイズには、サイドウォールに深みのある黒色とベルベットのような手触りを実現する「プレミアムタッチ」を採用。車の足元を上質に演出することが可能です。

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PIRELLI/ P ZERO

おすすめポイント
・ワイドな3つの縦溝により、ウェット性能が向上
・中央にレイアウトされた3つのリブにより、優れたブレーキング性能を実現
・ノイズキャンセリングシステムにより、高い静粛性を実現

PIRELLI/ P ZEROは、17~22インチまでサイズ展開されているスポーツ用パフォーマンスタイヤです。ピレリのノイズキャンセリングシステムであるPNCSが搭載されており、路面から伝わる音を吸収して車内に伝わるノイズが低減されます。

さらに、トレッドパターン中央の3つの固いリブによって、高速時におけるブレーキング性能やトラクション性能が向上しているのが特徴です。そのほか、3つの幅広い縦溝により、排水性が向上しており、優れたウェット性能を実現しています。

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まとめ

サマータイヤとノーマルタイヤは基本的には同じです。夏専用タイヤではなく、雪道や凍結路面、気温が低い時期を除き、1年を通して走行できるタイヤです。

サマータイヤを装着したまま、雪道や凍結路面を走行すると、ブレーキやハンドル操作が効かなかったり、タイヤが空転して進めなかったりします。さらに、各都道府県の条例で、サマータイヤを装着したまま積雪路面や凍結路面を走行すると罰則の対象になると規定されており、注意が必要です。

なお、今回は記事の後半で2025年おすすめサマータイヤ5選を紹介しました。自分の車に装着できるかどうかや、どのタイヤを選べばいいか悩んでいる人は、ぜひタイヤ専門店のフジ・コーポレーションまでお問い合わせください。※この記事は2025年1月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。