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タイヤのトレッドとは?役割や種類、パターンを紹介

2023.09.30

タイヤは、車のさまざまな部品の中でも安全性に直結する重要な部品であり、定期的なメンテナンスや点検が必要です。中でも、タイヤのトレッドは、路面と接地する部分であり、走行性能に大きく影響することから、特に注意深い点検が必要だと言えます。

とはいえ、タイヤのトレッドとは、具体的にどういった役割があるのか、わからない人もいるでしょう。本記事では、タイヤのトレッドとはどういったものなのかに加え、トレッドパターンの種類や、トレッドの役割を解説します。
さらに、トレッドが消耗したらどうなるのか、消耗したときの対処法も併せて見ていきましょう。

タイヤのトレッドとは

タイヤのトレッドとは、路面と接触するゴム層のことで、さまざまな溝や切り込みが刻まれています。タイヤのトレッドの溝や切り込みはトレッドパターンと呼ばれており、メーカーや銘柄によってデザインや深さが異なります。

タイヤのトレッドパターンの種類

タイヤのトレッドパターンは大きく分けて、「リブ」「ラグ」「リブラグ」「ブロック」の4つのパターンがあります。

ここでは、それぞれのパターンを詳しく見ていきましょう。

リブ

リブは縦方向に連続した模様であり、安定性や排水性と大きくかかわる部分です。また、リブパターンによって、横滑りを抑えられる効果も得られます。そのほか、転がり抵抗が少ないことや、低騒音の特徴があります。

ラグ

ラグは、タイヤの周方向に対して横に連続した模様のことをいいます。横方向の連続した溝により、非舗装の道においても路面をしっかりと捉えられることから、非舗装路におけるけん引力が優れているのが特徴です。そのほか、タイヤ表面の切り傷は引張ひずみによって拡張されることが多く、ラグはブロック自体の強度が高いことから、耐カット性が高いのも特徴のひとつです。

なお、耐カット性とは、切り傷にどれだけ耐えられるかを示す言葉であり、耐カット性が高いということは、切り傷への耐久性が高いという意味になります。

リブラグ

リブラグは、先述のリブとラブを組み合わせたパターンで、それぞれの特徴を兼ね備えています。縦溝のリブにより操縦安定性や横滑り防止を図れることに加え、横溝のラグにより制動力や駆動力の向上にもつながります。

ブロック

ブロックパターンとは、独立したブロックを配列した模様で、主にスタッドレスタイヤやスノータイヤに使われています。凹凸の深いブロックによって、雪道や泥道などの悪路走破性を高めることができるのが特徴です。

タイヤのトレッドの役割とは

タイヤのトレッドの主な役割は大きく分けて4つあります。

  1. 排水性の向上
  2. 静粛性の向上
  3. 駆動力と制動力の向上
  4. 操縦安定性と放熱性の向上

ここでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

排水性の向上

タイヤのトレッドに刻まれた縦溝や横溝によって、路面とタイヤの間にある水が排水され、路面が濡れていても滑りにくくなります。排水の性能は溝の深さや大きさ、量によって異なります。

ウェット性能が高いタイヤは、メーカーが実車で計測したデータを分析し、高度なシミュレーションを重ねて開発したパターンが採用されています。

静粛性の向上

タイヤのトレッドが地面に接触するときにタイヤ溝内の空気が圧縮されたり、放出されたりすることで、パターンノイズといった騒音が発生します。しかし、トレッドに空気の逃げ道がつくられているタイヤの場合、空気が外に逃げることから、パターンノイズが低減されて高い静粛性を確保できます。

駆動力と制動力の向上

横に連続して刻まれた溝は、制動力や駆動力を確保する役割を担っています。また、舗装されていない道路で、高いけん引力を維持できるのも横溝の役割です。

たとえば、制動力を確保することで、車をしっかりと減速、停車させられます。また、駆動力が備わることで、タイヤが路面にしっかりと食いつくことから、空回りすることなく走行できます。

操縦安定性と放熱性の向上

車を走らせるとタイヤと路面が摩擦し、タイヤに熱が伝わります。タイヤが熱くなりすぎると、熱だれを起こしグリップ力が落ちてしまう可能性がありますが、縦溝があることで空気の流れができ、熱されたタイヤを冷やすことができます。つまり、タイヤのトレッドは、タイヤの熱を逃がす役割も担っているのです。

タイヤのトレッドが消耗するとどうなる?

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タイヤのトレッドパターンにはさまざまな役割がありますが、仮にトレッドパターンが摩耗したら、どうなってしまうのか疑問に思う人もいるでしょう。

ここでは、タイヤのトレッドパターンが摩耗したときに発生するトラブルや問題を紹介します。

排水性が低下してスリップしやすくなる

縦溝を含むタイヤのトレッドパターンが摩耗すると、排水性が低下し、水の逃げ道がなくなってしまうため、雨天時にスリップしやすくなります。また、排水性が低下して、走行時の排水が追いつかなくなると、タイヤと路面との間に水膜ができるハイドロプレーニング現象が発生することがあります。ハイドロプレーニング現象が起こると、路面から車体が浮いた状態となり、アクセルやブレーキはもちろん、ハンドル操作が効かなくなるので、安全に走行することができません。

そのほか、溝がなくなることで放熱性も低下してしまうので、熱だれが生じて、グリップ力の低下につながる可能性もあるでしょう。

制動距離が伸びる

タイヤのトレッドパターンが摩耗して、溝が浅くなったり、なくなったりすると、制動力が低下してしまい、ブレーキをかけてから、車が完全に止まるまでの制動距離が伸びてしまいます。

制動距離が伸びると、通常よりも早い段階でブレーキを踏まなければならず、突然障害物が出てきたときに急ブレーキを踏んでも、間に合わない可能性があり危険です。

静粛性が落ちる

タイヤのトレッドパターンが摩耗すると、路面状況や速度によってはロードノイズやパターンノイズなどの騒音が大きく感じる可能性があります。

溝の体積が減少する事で溝と路面の間の空気がより圧縮されることにより、路面との接触音や振動が増加したり、溝の形状が変化したり不均一になることで、特定の周波数やパターンの振動が溝やパターン内で共鳴すると、振動が増幅され、結果的にロードノイズやパターンノイズが増加します。

車検に通らない

車検の項目にはタイヤの溝がしっかりあるか確認する項目があります。合格基準は溝が1.6mm以上あることで、1.6mm以下の場合は車検に合格しません。また、この基準を満たしていないタイヤを使用すると道路交通法違反となるので注意しましょう。

タイヤのトレッドから判断できる危険信号はある?

タイヤのトレッドは車を走行させる上で重要な役割を担っているので、異変に気づいたら、すぐにタイヤを交換するなどの対応が必要です。ここでは、タイヤのトレッドを見て、判断できる危険信号を紹介します。

スリップサインが出ている

タイヤの溝が1.6mm以下になっている場合は、スリップサインが出ています。スリップサインとは、タイヤ側面にある三角マークが示す位置の溝の底にある盛り上がった部分です。タイヤがすり減り盛り上がり部分が同じ高さになったら、タイヤの溝が1.6mm以下という目安になります。

スリップサインが出ている場合は、グリップ力や排水性が低下してしまい、タイヤ本来の性能を発揮できません。安全に走行できない可能性があるので早急に交換しなければなりません。

傷やひび割れが生じている

タイヤのトレッドは、直接路面と接触する部分なので傷やひび割れがあると、グリップ力の低下や振動の増大といった、走行性能に支障をきたす可能性があります。そのため、トレッドに傷やひび割れを見つけたらタイヤ専門店に相談し、タイヤの交換をしてもらいましょう。

異物が付着している

タイヤのトレッドに釘などの異物が付着したり刺さっていると、異物が路面と接触してしまい、騒音や振動の原因となってしまいます。また、異物が刺さっている部分から、空気が漏れて空気圧が低下してしまい、パンクやバーストの原因となってしまいます。

そのため、タイヤのトレッドに釘などの異物が刺さっているのを見つけたら、無理に走行はせず、タイヤ専門店に連絡するか、ロードサービスを呼んで対応してもらいましょう。

タイヤのトレッドパターンが摩耗したらどうしたらいい?

Car Tires with Question Mark Sign. 3D Render

タイヤのトレッドは路面と接地する部分であり、車を走らせるたびに摩耗していくものです。
しかし車の安全性に直接かかわる部分なので、乗車前に釘などの異物が刺さっていないか、溝は十分にあるかなど、日常的な点検が大切です。また、タイヤのトレッドパターンが摩耗してしまったら基本的にはタイヤ交換しなければならないケースがほとんどです。

しかし、素人では判断が難しい場合もあるので、車のプロがいる場所で確認してもらうのがおすすめです。

フジ・コーポレーションでは、さまざまな種類のタイヤを取り扱っており、急なトラブルにも対応できることがあります。また、タイヤの状態を確認したうえで、タイヤ交換が必要かどうかもご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

タイヤのトレッドに、傷やひび割れが生じている場合や、釘などの異物が刺さっている場合は、走行性能や安全性能に影響を及ぼすので、早急な対応が必要です。トレッドの摩耗状態や損傷度合いによっては、修理対応が可能なケースもありますが、路面と直接触れる部分なので、トラブルが発生したら、交換を検討したほうがいいでしょう。

もし、自分ではタイヤを交換したほうがいいか判断できない場合は、タイヤ専門店で点検してもらうことをおすすめします。フジ・コーポレーションでは、専門スタッフがタイヤの点検をおこない、交換が必要か確認したうえで、最適な方法をご提案いたします。

タイヤの状態にお悩みの人や、交換したほういいのかわからない人は、お気軽にご相談ください。

※この記事は2023年5月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。