軽トラにスタッドレスタイヤは必要?適合サイズやおすすめタイヤ3選を紹介!
軽トラック(以下「軽トラ」)にスタッドレスタイヤは必要なのか、必要であればどういったスタッドレスタイヤを選べばいいかを解説します。さらに、軽トラに装着できるスタッドレスタイヤのサイズや、スタッドレスタイヤを交換できる場所についても紹介します。
記事の後半では、軽トラにおすすめのスタッドレスタイヤ3選も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
軽トラにスタッドレスタイヤは必要?
荷物を運んだり、軽作業で使用したりするときに軽トラを使用する人もいるでしょう。しかし、本当に軽トラにもスタッドレスタイヤが必要なのか疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、軽トラにスタッドレスタイヤの必要性とその理由を詳しく解説します。
雪道を安全に走行するために必要
サマータイヤで雪道を走行すると、タイヤが空転して進めなくなったり、路面にしっかり食いつかずスリップしてしまったりすることがあります。そのため、雪道を安全に走行するためにはスタッドレスタイヤの装着が必要です。
また、雪が積もっていない日や降っていない日でも、スタッドレスタイヤが必要な場合があります。たとえば、気温が低いと路面が凍結していることがあり、サマータイヤではスリップしやすく事故につながる危険性が高まります。
スタッドレスタイヤを装着し、安全運転を心がけることで、事故のリスクを大幅に抑えることができます。雪道はもちろん、気温が低い地域ではスタッドレスタイヤは欠かせない存在です。
地域によっては罰則の対象
雪道を安全に走行するために、スタッドレスタイヤは欠かせない存在です。しかし、普段は雪が降らない地域でも、エリアによってはスタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着が条例で義務付けられている場合があります。
たとえば、宮城県では「宮城県道路交通規則第14条第1号」に基づき、積雪や凍結により滑る可能性がある道路を走行する際には、タイヤチェーンを装着するか、全輪にスタッドレスタイヤを装着しなければならないと規定されています。さらに、スタッドレスタイヤは50%以上摩耗していないことが条件とされており、規定を守らないと罰則が科されることになります。
また、東京都では「東京都道路交通規則第8条第6号」によって、積雪や凍結でスリップする恐れがある道路を走行する際には、タイヤチェーンを付けるなど、滑り止め対策が義務付けられています。
冬用タイヤ規制がある
冬に高速道路を走る際は、「冬用タイヤ規制」に注意が必要です。冬の高速道路では、事故を未然に防ぎ、安全に走行するために「冬用タイヤ規制」や「チェーン規制」が発令されることがあります。
「冬用タイヤ規制」が発令されている区間では、スタッドレスタイヤの装着が義務付けられています。高速道路の入口やサービスエリアなどでスタッドレスタイヤの装着状況を確認され、装着していない場合は高速道路に入れず、途中で降りなければならないことがあります。
たとえ雪があまり降っていなくても、「冬用タイヤ規制」が発令されている場合、サマータイヤでは高速道路を走行できないため、十分注意しましょう。
一方、タイヤチェーンを装着していないと走行できないほどの大雪や、大雪特別警報が発表されたときなどには「チェーン規制」が適用されます。「チェーン規制」が発令された場合は、スタッドレスタイヤを装着していても、タイヤチェーンを装着していなければ走行できません。
詳しくはこちらで解説しています。
スタッドレスタイヤで高速道路の走行は可能?規制の種類や注意点を解説
軽トラに装着できるスタッドレスタイヤのサイズは?
軽トラの純正タイヤサイズは12インチです。
スタッドレスタイヤのサイズも同じく12インチになります。、万が一、タイヤのサイズを忘れてしまっても、タイヤ専門店やカー用品店などに相談すれば、教えてもらえるので安心してください。
なお、タイヤ専門店のフジ・コーポレーションには、タイヤの知識を持った専門スタッフが在籍しており、お客様に最適なスタッドレスタイヤをご提案いたします。
軽トラのスタッドレスタイヤの選び方
ひとえにスタッドレスタイヤといっても、さまざまなメーカーや銘柄のスタッドレスタイヤがあるので、どれを選べばいいか迷う人も多いでしょう。
ここでは、スタッドレスタイヤを選ぶときに押さえておきたいポイントとして、「氷上性能」「雪上性能」「性能持続性」について解説します。
氷上性能から選ぶ
軽トラのスタッドレスタイヤを選ぶ際は、氷上性能を確認することが重要です。氷上性能とは、アイスバーンなどの凍結路面を走行する際の性能を表します。
氷上性能が高いスタッドレスタイヤは、タイヤと路面の間にできた水膜を効果的に取り除くことができるため、滑りやすい凍結路面でも安定した走行が可能になります。
特に気温が低くなる地域では、雪が降っていなくても路面が凍結している可能性があります。そうした地域では、氷上性能が高いスタッドレスタイヤを選ぶことをおすすめします。
雪上性能から選ぶ
氷上性能に加えて、雪上性能も重要です。雪上性能は、積雪道路を走行する際の性能を表すものです。積雪地帯や豪雪地帯では、雪上性能が高いスタッドレスタイヤを選びましょう。
雪上性能が高いスタッドレスタイヤの特徴として、トレッド面の溝が深く、サイプ(細かな切り込み)が多く入っている点が挙げられます。これにより、雪道でもタイヤが雪を引っ掻いてしっかり走行できるようになります。
雪が深い地域や山間部を走行する機会が多い人は、雪上性能の高いスタッドレスタイヤを選ぶといいでしょう。
性能持続性や耐摩耗性から選ぶ
氷上性能や雪上性能に加えて、性能持続性も確認しておきましょう。
性能持続性とは、雪道や凍結路面、ウェット路面でのグリップ力など、スタッドレスタイヤとしての性能がどれだけ長く持続するかを表します。また、耐摩耗性は摩耗に対する強さを表す指標で、これらの性能が高いほど、タイヤの寿命が延び、交換頻度を抑えられるため、経済的なメリットがあります。
雪があまり降らない地域や、気温がそれほど低くならない地域では、雪上性能や氷上性能よりも、耐久性の観点から性能持続性や耐摩耗性が高いスタッドレスタイヤを選ぶことをおすすめします。
軽トラのスタッドレスタイヤはどこで交換する?
軽トラにもスタッドレスタイヤを装着したほうがいい理由や、スタッドレスタイヤの選び方を理解できたものの、そもそもどこにスタッドレスタイヤの交換を依頼すればいいか悩んでいる人もいるでしょう。
ここでは、軽トラのスタッドレスタイヤを交換できる場所として、「ディーラー」「カー用品店」「タイヤ専門店」について紹介します。
ディーラー
軽トラを購入したディーラーやサブディーラーで、スタッドレスタイヤの相談が可能です。ディーラーにスタッドレスタイヤの交換を依頼すれば、その他の部品やパーツも合わせて点検してもらえます。
また、スタッドレスタイヤの交換と一緒に、定期点検や法定整備も依頼できます。タイヤ交換だけでなく、車両全体の点検や整備も同時に依頼したい方は、ディーラーに相談するのがおすすめです。
カー用品店
カー用品店では、さまざまなメーカーや銘柄のスタッドレスタイヤを扱っています。予算に応じて希望するスタッドレスタイヤを見つけられるでしょう。
また、ドライブレコーダーやカーナビなど、多くのカー用品も取り揃えているため、スタッドレスタイヤの交換と一緒に、他の部品も交換してもらえるのが特徴です。
タイヤ専門店
タイヤ専門店には、タイヤの知識を持ったスタッフが在籍しており、予算や希望に合った最適なスタッドレスタイヤを提案してもらえます。また、ホイールも取り扱っているため、スタッドレスタイヤの交換と一緒にホイールを新調したい方にも最適です。
最近では、インターネットでスタッドレスタイヤを購入することも可能です。タイヤ専門店のフジ・コーポレーションでは、スタッドレスタイヤ単品やスタッドレスタイヤとホイールのセットを、自分のタイミングで探して購入することができます。
軽トラのスタッドレスタイヤ選びに迷ったら?
軽トラのスタッドレスタイヤの選び方や、交換できる場所はわかったものの、結局どのメーカーや銘柄を選べばいいか迷ってしまうことも少なくありません。
そのような場合は、タイヤのプロが在籍しているタイヤ専門店に相談するのがおすすめです。予算や用途に応じて最適なスタッドレスタイヤを提案してくれます。さらに、タイヤ専門店なら在庫も豊富に揃えているため、タイミング次第では当日交換に対応してくれることもあります。
また、スタッドレスタイヤからサマータイヤに交換する際も、どのサマータイヤを選べばよいか提案してくれるので、タイヤに関する疑問はタイヤ専門店に相談するといいでしょう。
軽トラにおすすめのスタッドレスタイヤ3選
軽トラにもスタッドレスタイヤが必要な理由や、スタッドレスタイヤの選び方について理解できたものの、そもそもどのようなタイヤがおすすめなのか知りたい人もいるでしょう。
ここでは、軽トラにおすすめのタイヤ3選を紹介します
・YOKOHAMA アイスガード iG91 ・BRIDGESTONE ブリザック VL10A ・DUNLOP ダンロップ ウィンターMAXX LV01 |
YOKOHAMA アイスガード iG91
おすすめポイント |
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・氷上性能重視型スタッドレスタイヤ ・iG91専用の新コンパウンドを採用し、優れた氷上制動性能を確保 ・ころがり抵抗を約14%低減し、低燃費を実現 |
YOKOHAMA アイスガード iG91は、氷上性能重視型のスタッドレスタイヤです。軽トラなどの小型トラックを対象に専用開発されており、優れた氷上性能と雪上性能を兼ね備えているのが特徴です。
iG91専用の新コンパウンドを採用しており、氷上での水膜を効果的に吸収することで、凍結路面でも安心して走行できます。さらに、走行距離が多くなりがちな軽トラや小型トラック専用にチューニングされており、従来品よりもころがり抵抗を低減し、低燃費を実現しています。
BRIDGESTONE ブリザック VL10A
おすすめポイント |
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・軽トラや小型トラック専用のスタッドレスタイヤ ・ブリザック史上最高の「効き」と「耐久性」を追求 ・ロングライフで経済的なタイヤ |
BRIDGESTONE ブリザック VL10Aは2024年9月に発売された小型トラック専用スタッドレスタイヤです。ブリヂストンの独自技術である「LT専用ブイエル発泡ゴム」を採用しており、従来品よりも耐摩耗性が約14%向上しているほか、氷上ブレーキが約13%短縮されています。
軽トラやバン専用のブロックパターンにより、タイヤと路面の接地面積が増加しています。さらに、ブロックパターンの変形を抑え、耐摩耗性が向上しているため、ロングライフで使用できるスタッドレスタイヤといえるでしょう。
DUNLOP ダンロップ ウィンターMAXX LV01 for VAN
おすすめポイント |
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・優れた氷上・雪上性能 ・高い耐久性 ・引っ掻き効果の向上 |
DUNLOP ダンロップ ウィンターMAXX LV01 for VANは、軽トラやバンに最適なスタッドレスタイヤとして評価されています。氷上性能と雪上性能が従来品よりも向上しており、特に凍結路面でのブレーキ性能が強化されているため、厳しい冬の条件でも安心して走行できる点が大きな魅力です。
また、新しいトレッドパターンとプロファイルを採用することで耐摩耗性が向上しており、長期間使用できるロングライフタイヤとして経済的なメリットがあります。さらに、タイヤの回転方向に沿ったサイプを増やすことで引っ掻き効果が向上し、凍結路面でのグリップ力が強化されているため、滑りにくく安全な走行が可能です。
まとめ
雪道や凍結路面を走行する際は、軽トラや乗用車を問わず、安全に走行するためにスタッドレスタイヤを装着しなければなりません。さらに、地域によっては条例でスタッドレスタイヤの装着が義務付けられている場合もあります。
軽トラのスタッドレスタイヤを選ぶ際には、氷上性能や雪上性能、性能持続性などを確認することが重要です。しかし、数多くあるスタッドレスタイヤの中から、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も少なくないでしょう。
どのスタッドレスタイヤを選べばいいかわからない場合は、タイヤ専門店のフジ・コーポレーションの店舗までぜひご相談ください。
※この記事は2024年10月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。