チューブレスタイヤの仕組みと選び方|メリット・デメリットも解説
タイヤは、車の走行性能と安全性を支える重要なパーツです。現在では、用途や車種に応じたさまざまなタイヤが登場し、走行性能や快適性の向上に貢献しています。その中でも、現在多くの乗用車で標準装備されているのが「チューブレスタイヤ」です。
本記事ではチューブレスタイヤの仕組みと選び方、メリット・デメリットを解説します。
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目次
チューブレスタイヤとは?
チューブレスタイヤは、内部に空気を保持するためのチューブを持たない構造のタイヤです。
チューブレスタイヤは「インナーライナー」と呼ばれる特殊なゴムシートが一体成形されています。このインナーライナーがチューブの役割を果たし、タイヤとホイールのリム(縁)が密着することで気密性を保ち、空気を漏らさない構造になっています。
チューブタイヤとの違い
チューブタイヤは、タイヤの内部に独立したチューブが存在し、そのチューブの中に空気を充填して圧力を保持します。
そのため、もし釘などが刺さってチューブが損傷した場合、空気が一気に漏れてしまうリスクがあります。つまり、走行中の車両のコントロールが難しくなり、特に高速走行時には危険性が高まります。
現在はチューブレスタイヤが主流
1950年代に欧州生まれのチューブレスタイヤが日本でも普及しはじめ、1960年代には多くの乗用車に標準装備されるようになりました。現在では、ほとんどの乗用車でチューブレスタイヤが採用されています。
その大きな理由は、安全性とメンテナンス性の高さにあります。パンク時の安全性が高く、タイヤ内部の熱を効率的に逃がせることから、チューブレスタイヤが広く普及しました。
チューブレスタイヤのメリット
チューブレスタイヤは、その構造から以下のメリットを持っています。
- パンクしても空気が漏れにくい
- タイヤ内にこもった熱を逃がしやすい
- チューブの点検や交換が不要
詳しく見ていきましょう。
パンクしても空気が漏れにくい
チューブレスタイヤの最大のメリットは、異物が刺さった場合でも空気が急激に抜けにくいことです。
例えば釘が刺さった場合でも、タイヤ内部の空気がすぐに抜けてしまうことがなく、ゆっくりと空気が抜けるため、急なパンクトラブルに見舞われても比較的安全に走行を継続できる可能性が高まります。これにより、運転操作を誤るリスクを低減し、事故につながる恐れも少なくなります。
注意点として、空気が完全に漏れないわけではありません。徐々に空気が抜けるため、異物が刺さった場合は、タイヤ専門店や整備工場などタイヤ交換ができるところで点検、必要に応じて交換してもらいましょう。
タイヤ内にこもった熱を逃がしやすい
チューブレスタイヤは、内部の空気がホイールリムに直接接しているため、走行中に発生する熱を効率的にホイールに伝えることができます。これにより、タイヤ内の温度上昇が抑えられ、過熱による空気圧の急上昇やタイヤのバーストのリスクを軽減できます。
チューブの点検や交換が不要
チューブレスタイヤにはチューブ自体が存在しないため、チューブの劣化や、リム組み時にチューブにシワが寄ることによるダメージといった、チューブに起因するトラブルが発生しません。
チューブの点検や交換といったメンテナンスの手間が省け、維持管理が容易になります。
チューブレスタイヤのデメリット
多くのメリットがある一方で、チューブレスタイヤにも注意すべきデメリットが存在します。
定期的な点検が必要
チューブレスタイヤは、パンクや空気圧不足に気付きにくいという側面があります。
見た目では空気圧の低下が分かりづらいため、定期的な空気圧チェックが欠かせません。
空気圧が低い状態で走行を続けると、タイヤの損傷につながる可能性があるため、こまめな点検が重要です。
空気漏れを起こすことがある
チューブレスタイヤは、タイヤのビード部がホイールリムに密着することで気密性を保っています。そのため、ビード部に損傷があったり、ホイールリムの変形・錆が発生すると、そこから空気が漏れてしまう可能性があります。
わずかな隙間でも空気は漏れ出てしまうため、取り付け時には注意が必要です。
チューブレスタイヤの選び方
タイヤを選ぶ際は、ご自身の車に適合するサイズを確認した上で、重視する性能や用途に応じて選ぶことが大切です。
性能面で選ぶ
タイヤの性能にはいくつかの要素があります。性能とおすすめのタイヤの種類をいくつか紹介します。
【静粛性】
ロードノイズが気になる場合や、快適な車内空間を求める場合は、静粛性の高いタイヤがおすすめです。コンフォートタイヤと呼ばれるタイプが該当し、クッション性にも優れ、乗り心地の良さを重視した設計がされています。
【耐摩耗性能】
タイヤは消耗品であり、走行距離に応じて摩耗します。交換頻度を抑えたい場合は、耐摩耗性能が高いタイヤを選ぶことがコストパフォーマンスを高める上で重要です。低燃費タイヤ(エコタイヤ)は、転がり抵抗を抑えるだけでなく、タイヤとしての寿命が長くなったものも多いのが特長です。
【グリップ性能】
雨天時の排水性能やコーナリング時の安定感を求める場合は、排水性とグリップ力に優れたタイヤがおすすめです。スポーツタイヤは、サーキットでの使用も考慮された高いグリップ性能を持ち、一般道での安定感ある走りにも対応できるようさまざまな車種向けに販売されています。
ドライ路面とウェット路面で異なるコンパウンドを採用し、その両方でグリップ力を発揮する製品もあります。また、オールシーズンタイヤやランフラットタイヤにもウェット路面での優れた制動性を持つ製品があります。
このように、求める性能を明確にすることで、適切なタイヤを選びやすくなります。
用途に応じて選ぶ
車の走行目的やスタイルに合わせてタイヤを選ぶことも重要です。車種専用設計のタイヤも増えており、より車の特性に合ったタイヤを装着できます。例えば特定のSUV向けのオフロードタイヤや、スポーツカー向けの高グリップタイヤなどがあります。
【通勤や市街地走行】
街乗りが中心であれば、燃費性能や静粛性に優れたタイヤが適しています。
【高速道路走行】
高速道路での走行が多い場合は、安定感や、万が一のパンク時の安全性も考慮すると良いでしょう。高いグリップ性能を持つスポーツタイヤや、パンク時でも一定距離走行可能なランフラットタイヤなどが選択肢になります。
【オフロード走行】
アウトドアで未舗装路を走る機会がある場合は、オフロード向けのタイヤが適しています。マッドテレーンタイヤやオールテレーンタイヤといったオフロード用タイヤは、不整地での推進力を高める独特なトレッドパターンを採用しています。
その他にも、インチアップ・インチダウンによる走行性能や見た目の変化、季節に応じたスタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤの選択など、さまざまな視点からタイヤを選ぶことができます。より詳しいタイヤの選び方については、以下のリンクも参考にしてください。
まとめ
チューブレスタイヤは、構造上の利点から安全性・メンテナンス性・熱放散性に優れ、現在は多くの乗用車で標準となっています。一方でパンクや空気圧の低下に気付きにくいため、定期的な点検が不可欠です。
ご自身の車の使用目的や走行スタイルを明確にし、本記事を参考に最適なタイヤを選んでください。迷った場合は、タイヤ専門店スタッフに相談することをおすすめします。
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※この記事は2025年7月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。




