足元をおしゃれに!ホワイトレタータイヤの魅力とドレスアップ方法
タイヤに白い文字が施されているタイヤをホワイトレタータイヤと言い、メーカーロゴやブランドを際立たせたものです。ホワイトレター仕様は主にSUV向けのタイヤに多いのですが、手持ちのタイヤをホワイトレター仕様にする人もいます。
本記事ではホワイトレター仕様にする方法や、メンテナンス、でホワイトレタータイヤにまつわる疑問などにも答えつつ解説していきます。
目次
タイヤのホワイトレターとは?
黒いタイヤにロゴが浮きたつように施された白文字を「ホワイトレター」と言い、主に足回りのドレスアップ目的として装着されることが多いタイヤです。
ホワイトレターはSUVのドレスアップに最適
ホワイトレターはタイヤの側面である、サイドウォール部に施されています。そのためサイドウォールの厚みがある高偏平率タイヤは、文字が際立つのでドレスアップ効果が高くなります。
足回りの力強さを強調するのに適しているので、高偏平率タイヤが装着できるSUVやミニバンなどで人気が高くなってます。
その他、外装にラッピングが施されているなど、遊び心が感じられる車両とは相性が良い傾向にあり、足回りのドレスアップ効果とオーナーのこだわりを魅せるポイントとなります。
スポンサーロゴとしての役割もある
ホワイトレターの多くは、タイヤメーカーのロゴやブランド名です。これは企業やブランドの宣伝目的でもあり、競技シーンでホワイトレタータイヤを見かける機会は多いです。
タイヤを提供しているスポンサー企業としては自社の社名ロゴがタイヤに刻印されていることがわかり、これ以上なく宣伝効果が高い場所になります。
SUV同様に高偏平率タイヤを採用するF1やドラッグレースはもちろんのこと、GTカーやWRCといった比較的低偏平率のタイヤでも、スポンサーのタイヤメーカーがわかるようになっています。
ホワイトレターのドレスアップ法
ホワイトレター仕様のタイヤを装着するには、メーカーラインナップとして用意されているタイヤを購入する方法と、マーカーやシールを使う自作による方法の2種類があります。
ホワイトレタータイヤを購入する
簡単にホワイトレタータイヤを装着したい場合は、タイヤメーカーが用意しているホワイトレター仕様のタイヤを購入しましょう。
タイヤメーカーによってホワイトレターを用意している製品は異なりますが、SUVや大型バン向けのオフロードタイヤには、ホワイトレター仕様が用意されることが多い傾向にあります。
自作する
通常のタイヤにタイヤマーカーなどで着色して自作する方法もあります。自作であれば独自のメッセージをタイヤに施すことも可能です。
塗料を使用するため、変色や劣化は避けられませんが、塗り直しをすることで修復が可能です。
ほかには、シールを接着する方法もあり、より立体的な質感を出すことができます。
ホワイトレタータイヤのメンテナンス
基本的には通常のタイヤと同様に使用できますが、ホワイトレタータイヤは文字が目立つものなので、白文字となっている部分を綺麗に保ちたいという人も多いでしょう。
とくに、タイヤは使用期間が長くなると、全体的に茶色く変色してきます。これはタイヤに練り込まれた保護剤が変色するためです。
これは通常のタイヤでも見られるもので、タイヤの性能には何の問題もありません。ただし、ホワイトレタータイヤの場合は白文字が茶色く変色することで、見栄えが悪くなるというデメリットが生じます。
ここでは少しでも白さを保つための、メンテナンスのポイントを紹介します。
スポンジやスチールウールで水洗いする
汚れてしまったホワイトレター部分は、水をかけてからスポンジやスチールウール等で該当部分を優しく擦ります。
融雪剤がホワイトレターの一部に付着すると変色してしまう可能性があります。変色を防ぐためには濡らした布で拭き取るか、水洗いをおこないましょう。
石油系のカーシャンプーやワックスの使用は避ける
汚れを落とす目的や見た目の印象をよくするために、カーシャンプーやタイヤワックスを使用するケースもあるでしょう。しかし、タイヤワックスを使用するとホワイトレターの部分が変色してしまう可能性があります。
また、石油系の洗剤はタイヤから劣化防止剤を流出させてしまい、ゴムが劣化してひび割れを起こしてしまう可能性があります。
ホワイトレターやタイヤを長持ちさせるためにも、タイヤワックスの使用は避け、カーシャンプーを使った洗車は月に1度程度にし、それ以外は水洗いを心がけるのがいいでしょう。
保管時には緩衝材を入れる工夫を
白文字部分がタイヤの黒い部分と接触すると色移りすることがあるので、積み上げて保管する場合には注意が必要です。
タイヤを専用の袋に入れる、あるいは段ボールをクッション材としてタイヤとの間に入れることで色移りを防止できます。
ホワイトレタータイヤのQ&A
次にホワイトレタータイヤに関してよくある質問に答えていきます。
新品ホワイトレタータイヤの文字が青いのはなぜ?
新品で届いたホワイトレターの文字が青いのは、保護剤が塗られているためです。この保護剤は水性であるため、水やぬるま湯を使いつつスポンジで擦れば除去が可能です。
ただし海外メーカー製タイヤでは国内に入ってくるまでに時間がかかり、保護剤の固着が強いこともあります。その場合は、軽く擦る程度では落ちないため、劣化防止剤の除去の時と同様に、メラミンスポンジを使って研磨するのが効果的です。
ホワイトレターは何で塗られているの?
ホワイトレターは塗装されているのではなく、ゴムタイヤ本来の色がそのまま使用されています。
現在流通している多くのゴムタイヤは黒色ですが、ゴムタイヤが発明された当初の色は白もしくは飴色でした。
つまりタイヤメーカーが販売しているホワイトレタータイヤは、着色されたことで白くされているのではなく、ゴムタイヤ本来の色味のままなのです。この白いゴムをタイヤのロゴなどが刻印される部分に仕込んでおき、その部分を削り取ることで白いゴムが表面に露出するという構造になっています。
現在多くのゴムタイヤは白い状態から黒にされ、ホワイト以外の色のレタータイヤに関してはそれぞれの色に着色されています。ホワイトレター以外に、ドレスアップ目的でサイドウォールを白くした「ホワイトリボン」もあります。トレッド面はカーボンブラックを配合した黒色でサイドウォールのみが白くなってます。
タイヤを黒くする理由は?
ゴムにカーボンブラックと呼ばれる炭素素材を配合すると、ゴムの強度が高まるからです。
現在のタイヤには黒い合成ゴムも使用されていますが、それだけでは漆黒のゴムタイヤとはなりません。
ゴムタイヤの黒さは強度を増すために、「カーボンブラック」という炭素素材を配合しています。同じ炭素でてきたダイヤモンドの表面が硬くて摩耗に強いように、炭素の結晶というのは摩耗に対しての強度が高い物質です。この炭素を配合することによってトレッド面の耐摩耗性を高めることができるため、現在のタイヤというのはカーボンブラックを配合することで黒色になっています。
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SUVユーザー向けのタイヤを製造するグリップマックスのホワイトレタータイヤ。
R/TはRugged Terrain(ラギレッド テレーン)の略で、オフロードに対応した走行性能とオンロードでの走行性能と快適性の両立を実現。
オンロードではウェット性能、オフロードでは耐カットやチッピング性に優れ、カーカスの補強することでサイドウォールとトレッド面も強化しています。
また、リブに配置したストーンイジェクターが、石噛みによるダメージを軽減してくれます。
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まとめ
黒いタイヤに白い文字という、ハッキリとした配色になるホワイトレタータイヤは足回りの印象を大きく変えます。文字が際立つ高偏平率タイヤとの相性が良く、SUV向けにラインナップされることが多いですが、マーカーやシールを使えば自作も可能です。
ただし白文字であるため、劣化防止剤による茶色い変色現象が起こる可能があるので、定期的なメンテナンスは欠かせません。自作ホワイトレタータイヤなら場合によっては再施工も必要となるでしょう。
綺麗な白色を保つための水洗いや、保管時の取り扱いなどで気配りが必要ですが、気配りすることで車に対しての愛着がでてきたり、足回りを飾るホイールとあわせてホワイトレターを施すことで、個性とこだわりを魅せたりすることができます。
おしゃれな足元を演出したいとき、人とは違う雰囲気を出したいというときは、ホワイトレタータイヤに変えてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2022年2月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。