N-BOXのタイヤサイズは?適切な交換時期や選ぶポイントを解説
N-BOXのタイヤ交換する際、どのようなタイヤを選べばよいかわからない人もいるでしょう。
本記事では、N-BOXのタイヤサイズや、タイヤサイズを確認する一般的な方法に加え、タイヤの寿命について解説します。また、N-BOXはインチアップできるのか、インチアップにはどのようなメリットがあるのかも併せて紹介します。
そのほか、N-BOXにおすすめのタイヤの種類や、交換場所も見ていきましょう。
目次
N-BOXのタイヤサイズは?
N-BOXは、年式やグレードによってタイヤサイズが異なります。ここでは、2023年の現行モデルのN-BOXに加え、JF1/2型など、歴代のN-BOXのタイヤサイズを紹介します。
JF1/2型N-BOXのタイヤサイズ
ここでは、2012年式のN-BOXの代表的なグレードのタイヤサイズを見ていきましょう。
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2012 | G | DBA-JF1 | 145/80R13 |
2012 | G Lパッケージ 4WD | DBA-JF2 | 145/80R13 |
2012 | CUSTOM G Lパッケージ | DBA-JF1 | 155/65R14 |
2012 | CUSTOM G ターボパッケージ | DBA-JF1 | 165/55R15 |
JF1/2型N-BOXは、グレードによってタイヤサイズが異なり、スタンダードグレードであるGは「145/80R13」、CUSTOM G Lパッケージは「155/65R14」、そしてCUSTOM G ターボパッケージは「165/55R15」です。
CUSTOMシリーズは、通常タイプよりも、一回りまたは二回り大きなタイヤが標準で装着されています。
JF3/4型N-BOXのタイヤサイズ
JF3/4型N-BOXもJF1/2型N-BOX同様に、グレードによってタイヤサイズが変わります。
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2023 | L | DBA-JF3 | 155/65R14 |
2023 | CUSTOM EX | DBA-JF3 | 155/65R14 |
2023 | CUSTOM Lターボ | DBA-JF3 | 165/55R15 |
スタンダードグレードのLとCUSTOM EXは「155/65R14」、CUSTOM Lターボは「165/55R15」が標準装備されています。
N-BOXのタイヤサイズの確認方法
N-BOXのタイヤを交換する際、現在装着されているタイヤサイズが分からない人のために、ここではN-BOXのタイヤサイズの確認方法を解説します。
取扱説明書
取扱説明書には、カーナビやエアコンの操作方法に加え、日常点検の仕方や、タイヤサイズなどが記載されています。
ただし、取扱説明書は全グレード共通になっていることが多く、複数のグレードのタイヤサイズが記載されているケースがあります。自分の車がどのグレードなのかを確認したうえで、該当のタイヤサイズを探しましょう。
タイヤのサイドウォール
タイヤのサイドウォール(タイヤの側面)には「165/65R15」のように数字とアルファベットが記載されており、これらの数字から現在装着されているタイヤのサイズを確認できます。
たとえば、「165/65R15」の場合は以下のとおりです。
- 「165」…タイヤのトレッド面の幅
- 「65」…サイドウォールの厚さ(偏平率)
- 「15」…タイヤのインチサイズ
ただし、タイヤのサイドウォールで確認できるのは、あくまでも現在装着しているタイヤのサイズです。純正タイヤからスタッドレスタイヤや社外タイヤ・ホイールに交換している場合は、純正のタイヤサイズと必ずしも一致しないケースがあるので注意が必要です。
空気圧ラベル
運転席側ドアの開口部やインナーパネルに空気圧ラベルが貼り付けられており、そのラベルを見れば純正のタイヤサイズがわかります。
空気圧ラベルには、サイドウォール同様に「165/65R15」のように数字とアルファベットが記載されており、そこからタイヤサイズを確認できます。
なお、数字とアルファベットの読み方は、タイヤのサイドウォールと同様です。
メーカー公式ホームページ
自動車メーカーの公式ホームページには、新型車のWebカタログや主要諸元表が公開されており、そこから純正のタイヤサイズを確認することが可能です。
N-BOXの場合、過去のモデルのカタログも閲覧できるので、現行車以外のタイヤサイズを確認できます。
ただし、Webカタログには閲覧期限が設けられており、一定期間が過ぎると見れなくなってしまう可能性があります。その場合は、取扱説明書や空気圧ラベルからタイヤサイズを確認しましょう。
N-BOXのタイヤの寿命
そもそもN-BOXのタイヤの寿命はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、N-BOXのタイヤの寿命や適切な交換時期を解説します。
タイヤを使用してから5年以上経過
タイヤは年数が経つにつれて劣化していき、使い始めてから5年以上経過したタイミングがタイヤを交換する1つの目安といわれています。
実際、タイヤメーカーは、使用開始から5年が経過したタイミングで、タイヤ専門店での点検を推奨しています。
また、5年を経過していなくても、タイヤに偏摩耗やひび割れ、破損などの異常が見つかったときは、専門店で点検してもらいましょう。
タイヤが製造されてから10年以上経過
タイヤはゴム製品であり消耗品です。タイヤが製造されてから10年以上経過すると、タイヤ内部から油分が揮発*してしまい、タイヤの柔軟性が損なわれてしまいます。
柔軟性が損なわれると、タイヤにしなやかさがなくなってしまい、路面へのグリップ力が弱くなるため、安全に走行できない可能性も否めません。
なお、10年というのはあくまでも目安に過ぎません。実際は、タイヤの使用状況や保管状態によって、10年に満たない場合でもタイヤの劣化が著しく進んでしまい、安全性を確保できないことから、タイヤ交換したほうがよいケースもあります。
*常温で液体が気化すること
タイヤの残溝が約4mm以下
タイヤメーカーによると、タイヤの残溝が新品時から50%以下になるとタイヤ本来の性能を発揮できず、走行性能に支障をきたす可能性があるといわれています。
タイヤの溝は新品時で約8mmのため、残溝が4mm以下になると性能が落ちてしまいます。溝が浅くなると、水をうまく排出できなくなってしまい、タイヤと路面との間に水膜ができて、ハイドロプレーニング現象が起きてしまう恐れがあります。
ハイドロプレーニング現象が起きると、車体が浮いた状態になるので、ハンドル操作はもちろん、ブレーキが効かなくなってしまうので、非常に危険です。
なお、タイヤの残溝が1.6mm以下になると、車検に通らないことに加え、そのまま公道を走行すると道路交通法違反となります。タイヤ交換しに行くのに車を運転できなくなってしまうので注意しましょう。
N-BOXのタイヤはインチアップできる?
N-BOXのタイヤを交換する際、インチアップしてみようと思う人もいるでしょう。N-BOXは、年式やグレード問わず、最大17インチまでインチアップできます。
ただし、インチアップするときは、タイヤの外径に注意が必要です。純正タイヤの外径と、インチアップ後の外径が大幅に異なる場合は、スピードメーターが正常に作動しなくなったり、タイヤがボディに干渉してしまったりする可能性があります。
スピードメーターが狂っていたり、タイヤがボディに干渉したりしている状態では、車検に通らないので、規定の範囲におさまるようにインチアップをおこないましょう。
なお、通常は、純正タイヤの外径から-3%~+2%以内で調整するのが一般的です。
N-BOXのタイヤをインチアップする3つのメリット
N-BOXは最大17インチまでインチアップすることができ、見た目の印象を変えられるだけでなく、走行性能を向上させられます。そのほか、さまざまなメリットがあるので、N-BOXのタイヤをインチアップする3つのメリットを詳しく見ていきましょう。
1.レスポンスがよくなる
インチアップするときは、タイヤの偏平率を小さくして、サイドウォールを薄くするのが一般的です。タイヤのサイドウォールの厚みが薄くなれば、タイヤの変形を抑えられ、たわみが生じにくくなるといったメリットがあります。
とくにコーナリング時やブレーキング時など、タイヤに負荷がかかるときに、たわみが発生しにくくなると、ハンドルからのレスポンスがよくなるでしょう。
2.グリップ力が向上する
タイヤをインチアップする際、タイヤのトレッド面を広くするのが一般的です。トレッド面が広くなれば、路面とタイヤの接地面積が増えて、路面をしっかりと掴めるようになり、グリップ力が高まります。
さらに、接地面積が増えることで、摩擦抵抗も増えるので、ブレーキング時においてもグリップ力が高まるでしょう。
3.ファッション性が高くなる
インチアップするときは、純正タイヤの外径サイズとほとんど同じにするために、サイドウォールを薄くして、ホイールのサイズを大きくします。そうすることで、視覚的にもホイールの面積が増え、見た目の印象が変わり、ファッション性が高まります。
また、インチアップするときは、数多くあるホイールの中から、自分の好きなホイールを選べるので、自分好みの仕様に仕上げられるのもインチアップの魅力といえるでしょう。
N-BOXにおすすめのタイヤの種類
N-BOXのタイヤ交換を検討しているものの、結局どのようなタイヤを選べばよいのかわからない人もいるでしょう。 ここでは、「軽自動車用タイヤ」「コンフォートタイヤ」「耐久性の高いタイヤ」の3種類を詳しく紹介します。
軽自動車用タイヤ
タイヤメーカーによると、軽自動車は中・低周波域のロードノイズが気になりやすい傾向があるとされています。
軽自動車用タイヤを選べば、軽自動車特有の振動やノイズを抑制することができ、快適な車内空間を楽しめるでしょう。
コンフォートタイヤ
コンフォートタイヤは、優れた静粛性や衝撃吸収性など、車の乗り心地を重視したタイヤです。通常のタイヤよりも、静粛性に優れていることから、路面から車内に伝わるロードノイズや振動を抑えられます。
なお、コンフォートタイヤにも、さまざまな種類があるので、どのタイヤを選べばよいかわからない人は、タイヤ専門店に相談しましょう。
耐久性の高いタイヤ
軽自動車は、普通車よりも軽量なので、タイヤの寿命が長いと思われてる人もいるでしょう。しかし、タイヤの外径が小さい分、普通車と同じ距離を走るとなると、タイヤの回転数が増えて、それだけ摩耗してしまいます。
耐久性の高いタイヤであれば、そういった軽自動車のデメリットともいえる耐久性をしっかりとカバーすることができ、走行距離が多い人も安心できるでしょう。
詳しくは「タイヤの種類はどれだけある?タイヤを正しく選ぶ7つの基準を紹介」をご確認ください。
N-BOXのタイヤを交換するならどこがいい?
N-BOXのタイヤを交換するとき、どこに作業を依頼すればよいか迷ってしまう人もいるでしょう。ここでは、N-BOXのタイヤ交換に対応している業者と、それぞれの特徴を詳しく紹介します。
ディーラー
ディーラーでは、純正と同じサイズかつ同じ銘柄のタイヤに交換できます。また、タイヤ交換に併せて、オイル交換などのほかのメンテナンスも併せて依頼できます。
ただし、あくまでも純正の範囲内でしか作業してくれないので、インチアップをしたり、社外ホイールを取り付けたりなどの対応は原則不可となっています。
ほかの部品やパーツのメンテナンスも純正のもので一緒に頼みたい人にはぴったりの交換場所です。インチアップや社外ホイールを取り付けたい人は別の場所を選択するといいでしょう。
カー用品店
カー用品店は、さまざまなタイヤやホイールを扱っているので、希望に合ったタイヤを見つけやすいのが特徴です。タイヤ交換のみならず、車検や整備もおこなっているので、休日は作業が混みあっていることも少なくありません。
そのため、カー用品店でタイヤ交換をしてもらうときは、あらかじめ予約を取っておくといいでしょう。なお、カー用品店は、タイヤだけでなく、カーナビやETC、ドライブレコーダーなどの取り付けにも対応しているので、タイヤ交換と併せて依頼することも可能です。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドの中には、給油サービス以外にも、車検やタイヤ交換に対応しているところがあります。とはいえ、タイヤ交換を専門におこなっているわけではないので、選べるタイヤに限りがあったり、在庫がなかったりするケースが多いでしょう。
また、時期によっては、作業が埋まっていて、当日のタイヤ交換には対応してもらえないことも少なくありません。そのため、ガソリンスタンドにタイヤ交換を依頼したいときは、事前に予約しておくと、スムーズに対応してもらえるでしょう。
タイヤ専門店
タイヤ専門店には、タイヤの知識をもった専門スタッフが常駐しており、それぞれの予算や希望に合ったタイヤを提案してもらえます。さらに、数多くのタイヤやホイールを扱っているので、希望に合ったタイヤを見つけやすいのも特徴といえるでしょう。
サマータイヤとスタッドレスタイヤとの履き替え時期は作業が集中します。タイヤ交換の即日対応が難しい可能性があるため、あらかじめ確認を取っておきましょう。
なお、タイヤ専門店のフジ・コーポレーションでは、専門スタッフがそれぞれの要望に合った最適なタイヤをご提案いたします。さらに、窒素ガス充填にも対応しているので、気になる人は、ぜひご相談ください。
まとめ
N-BOXのタイヤは年式やグレードによって異なり、JF1/2型N-BOXは、Gが「145/80R13」、CUSTOM G Lパッケージが「155/65R14」、CUSTOM G ターボパッケージが「165/55R15」です。
JF3/4型N-BOXは、Lが「155/65R14」、CUSTOM EXが「155/65R14」、CUSTOM Lターボが「165/55R15」となっています。
N-BOXは全グレードでインチアップに対応しており、最大17インチまで装着可能です。インチアップすることで、見た目や走行性能を変えられるので、タイヤを交換するときに併せて検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、インチアップするときは、ロードインデックス値や外径などに注意が必要です。純正の外径と大きく異なるタイヤを装着すると、スピードメーターが正常に作動しないなどのトラブルが生じてしまいます。
安心してタイヤ交換をおこなうためにも、タイヤ専門店に相談することをおすすめします。
※この記事は2023年9月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。