ホイールにも寿命がある?見分け方や長持ちさせる方法も併せて紹介!
タイヤに寿命があることは多くの人が知っているでしょう。では、ホイールには寿命があるのでしょうか。
今回は、ホイールの寿命や寿命の見分け方について解説します。また、ホイールの不調を放置していると、どのようなトラブルが発生するのか、ホイールを長持ちさせる方法、交換時に押さえておきたいポイントも併せて見ていきましょう。
目次
ホイールにも寿命がある
結論から言うとホイールにも寿命があります。ホイールは外気にさらされているので、タイヤと同様に酸性雨や紫外線などの影響を受けます。
また、走行中は常に振動が伝わっており、負荷がかかっている状態であることから、使用年数を追うごとに劣化が進んでいくものです。
そのほかにも、ホイールが何かに衝突して変形したり傷が付くと寿命を迎える場合があります。
それでは、ホイールは実際どのくらいで寿命を迎えるのでしょうか。次の章で詳しく見ていきましょう。
ホイールの寿命はどれくらい?
ホイールの寿命はホイールの種類によって異なります。ここではホイールの代表的な種類である、アルミホイールとスチールホイールの寿命を紹介します。
アルミホイールの寿命
アルミホイールとは、軽量アルミニウムが原料のアルミ合金で作られたホイールです。市販車でも幅広く採用されており、優れた耐久性が特徴です。
明確な寿命はないものの、走行距離や使用環境によって錆が発生したり、塗装が剥がれたりすることも少なくありません。
たとえば、積雪路面には融雪剤が撒かれていることがあります。雪道を走行したあと洗車をせずに放置していると、融雪剤に含まれる塩化ナトリウムや塩化カルシウム、塩化マグネシウムが、水分や空気と化学反応を起こし、アルミホイールが錆びてしまうケースがあります。
スチールホイールの寿命
スチールホイールは鋼鉄で作られたホイールであり、通常はアルミホイールよりも安価なのが特徴です。スチールホイールも、アルミホイールと同様に市販車に多く採用されています。
スチールホイールは、アルミホイールと比べて錆が発生しやすく、使用環境によってはアルミホイールよりも寿命が短いことが多いです。
もちろん、走行距離などによっても状態が変わることから、一概には言えませんが、一般的にはアルミホイールよりも寿命が短いことを理解しておきましょう。
ホイールの寿命を見分ける方法
ホイールの寿命は、メンテナンス状況や使用環境によって異なるものです。では、どのようにしてホイールの寿命を知ればいいのでしょうか。
ここでは、ホイールの寿命を見分ける具体的な方法について詳しく紹介します。
ホイールが変形している
なんらかの外的な要因によって、ホイールが変形してしまうケースがあります。たとえば以下のようなケースです。
- スピードが出ている状態で障害物に当たった(踏んだ)
- 縁石に乗り上げてしまった
ホイールが変形すると、まっすぐ走行できなかったり、タイヤとホイールの隙間からエアー漏れが発生したりするリスクがあり危険です。早急に交換するようにしましょう。
また、ホイールリム内側の変形やパンクを伴わない歪みは目視では確認しづらいものです。走行中に一定のリズムで振動やノイズを感じるといった異常が見られたら、できるだけ早くタイヤ専門店などで確認してもらいましょう。
錆びが広範囲に発生している
錆びが広範囲に発生していて、ホイールが腐食している場合は、早急に交換したほうがいいでしょう。というのも、ホイールの腐食が激しいと、ホイールの強度が低下している可能性が高く、安全性に影響を及ぼしてしまうからです。
ホイールが傷つくとその傷口から腐食が進行し錆が全体に広がります。ホイールが傷つく原因は以下のようなものが挙げられます。
- ホイールが縁石に接触した
- 海沿いによく行く(塩分を含んだ風があたる)
ほかにも、積雪道路に撒かれた融雪剤によって、ホイールが錆びてしまうことがあります。雪道を走行する機会が多い人は注意しましょう。
大きな傷が付いたとき
リムに大きな傷が付いたときは、タイヤとホイールの隙間からエアー漏れが発生している可能性があるので、ホイール交換を検討したほうがいいでしょう。
ただし、傷があるからといって、必ずしもエアー漏れが発生するとは限りません。リムに傷を見つけたら、まずはタイヤ専門店で点検してもらうことをおすすめします。
ホイールの不調を放置するとどうなる?
ホイールが変形していたり、リムに大きな傷がついていたりするにもかかわらず、そのまま放置していると、エアー漏れが発生し安全に走行できなくなってしまいます。
また、最悪の場合はバーストを引き起こし、重大なトラブルにつながる可能性も少なくありません。
そのため、定期的にホイールの点検をおこなうことが大切です。傷や錆を見つけたとき、変形している箇所を発見したときは、早急にタイヤ専門店に相談することをおすすめします。
ホイールの寿命を延ばす方法
ホイールは段差に注意したり定期的に洗浄したりするだけで、何もしなかったときと比べて寿命を延ばすことが可能です。
ここでは、ホイールの寿命を延ばす方法を見ていきましょう。
段差に注意する
走行中はできるだけ段差に注意して運転することで、ホイールの寿命を延ばせるでしょう。
ホイールは強い勢いで段差を乗り越えると、その衝撃で変形してしまう可能性があります。特にキャッツアイやコインパーキングのフラップなどに、ホイールがあたると、リムが変形してしまう可能性がありますので、十分に注意してください。
定期的に洗浄する
定期的にホイールの洗浄をすれば寿命を延ばすことが可能です。
先述したとおり、ホイールは塩分(塩化カルシウム・塩化ナトリウム)に弱いため、これらがホイールに付着したままだと錆びが発生しやすくなります。
潮風があたる場所に車を置いている人、融雪剤が撒かれている道を走行する人は、定期的に洗浄して塩害を未然に防ぎましょう。
ホイールの寿命で交換が必要になったときに確認しておきたいポイント
ホイールを交換するときは、ホイールのサイズを確認しておくとスムーズです。また、交換を機にインチアップやインチダウンをするのかも検討してみるといいでしょう。ホイール交換時に押さえておきたいポイントとして詳しく解説します。
ホイールサイズの確認
ホイールの交換が必要になったら、ホイールサイズを確認することが大切です。
ホイールサイズを確認するには次のような方法があります。
- 刻印やシールで確認する
- 車両の取扱説明書を見る
- インターネットで検索する
ホイールには、直径や幅などの情報が刻印されている場合があります。ホイールの表面や裏側、スポークの間などに記載がないか確認してみましょう。
また、車両の取扱説明書にホイールサイズが記載されている場合があります。ほかにも、車種やホイールのメーカー名、モデル番号などを使って、オンラインで検索することも有効です。
これらの方法を試してみて、ホイールの正確なサイズを確認してください。
インチアップ・インチダウンするかどうか
ホイール交換に伴い、インチアップ・インチダウンを検討するのもおすすめです。
ホイールをインチアップすれば、視覚的にスタイリッシュになり、ドレスアップ効果が図れます。また、応答性がよくなったりグリップ力が上がったりするなどのメリットもあります。
ホイールをインチダウンすれば、乗り心地がソフトになり走行音が小さくなるといったメリットがあります。
なお、具体的なホイールのサイズ表記やインチアップ・インチダウンについては以下の記事で解説しています。
ホイール交換ならタイヤ専門店に相談
ホイールを交換しなければならなくなったとき、寿命かどうか判断してほしいときは、タイヤ専門店に相談するのがおすすめです。
フジ・コーポレーションでは、さまざまな種類のホイールを展示しており、希望のホイールを探すことが可能です。
また、実際に車の横にホイールを置いて、どのような見た目になるか確認できる「リアルフィッティング」も行っています。そのほか、オンラインでホイールのシミュレーションができる「ホイールフィッティングルーム」をご利用いただけます。
フジ・コーポレーションでは、タイヤやホイールの知識を豊富に持ったスタッフが在籍しており、インチアップやインチダウンの相談も可能です。さまざまな種類の中から、予算や希望に合った商品を提案いたしますので、ぜひご利用ください。
まとめ
ホイールが寿命を迎えるのは主に、変形、錆、傷の3つです。不調のまま走行すれば重大なトラブルを引き起こしかねません。これらの症状が見られたら早急にタイヤ専門店に相談することが大切です。
また、寿命を少しでも延ばすには、物理的な衝突をさけるよう段差に注意して運転したり、定期的に洗浄したりする方法が有効です。
ホイールを交換する際は、タイヤやホイールの知識を持ったスタッフが常時在籍しているフジ・コーポレーションにご相談ください。
※この記事は2024年4月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。