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タイヤがパンクしたらどうする?原因や自分でできる対処法を紹介

2023.06.30

昨今は道路整備されていることや、タイヤの性能が高くなっていることから、タイヤがパンクする可能性が低くなっていると思われる方もいるかもしれません。

しかし、2021年度のJAFロードサービスの主な出動理由を見てみると、「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」が一般道で2位、高速道路では1位という結果になっています*。

そこで、本記事ではタイヤがパンクする原因やパンクしたときの対処法について解説します。

出典:JAF救助要請資料「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10」より

タイヤがパンクする6つの原因とは

自転車やバイクに比べて自動車のパンクは気づきにくいかもしれません。しかし、タイヤがパンクしたまま走行すると、ブレーキが効きにくくなったり、ホイールが変形や破損したり、最悪の場合には交通事故につながるリスクがあります。

大きなトラブルが起きることを未然に防ぐためにも、まずはタイヤがパンクする原因について理解しておきましょう。

1.異物がタイヤに刺さる

釘やガラスの破片などの異物がタイヤに刺さると、異物によって穴は塞がれていますが徐々に空気が抜けていずれはパンクします。大きな音を立ててパンクするわけではないため、パンクしていることに気づかないことも少なくありません。

2.タイヤの劣化

タイヤの使用開始から5年以上経過、または製造から10年以上経過している場合は劣化が進行しており、ゴムの弾性力や硬度が失われることから、耐久性が弱まってしまいます。そのため、負荷に耐えられずタイヤがパンクしてしまう恐れがあるでしょう。

なお、タイヤの主な原料はゴムであり、使用していなくても雨や紫外線の影響で劣化します。

3.空気圧が合っていない

タイヤはタイヤサイズや種別、車種などに応じて空気圧が指定されています。指定の空気圧が合っていないまま走行すると、パンクやバーストのリスクが高くなるので注意しましょう。

指定空気圧よりも低いと、タイヤの変形量が増え、タイヤの骨格であるカーカスが損傷してしまうことからパンクのリスクが高まってしまいます。また、路面との接地面積が増えるので、摩擦抵抗が増えます。そうなると、高速走行時の摩擦熱が高くなってしまい、バーストにつながるケースがあるでしょう。

一方、指定空気圧よりも高い場合は、タイヤの衝撃吸収性や柔軟性が低下してしまい、外部からの影響を受けやすくなります。縁石に衝突したり、大きな段差を越えたりしたときに、強い衝撃を受けてバーストしてしまうことがあります。

4.ホイールの変形

縁石などに乗り上げたときや、大きな衝撃が加わったときに、ホイールリムが損傷したり、変形してしまったりして、ホイールとタイヤのビード部に隙間ができると、空気が漏れてしまい、バーストにつながる可能性があります

衝撃が加わった場合、タイヤには傷がついていないものの、ホイールだけが変形していることも少なくありません。

そのため、ホイールが変形していることに気づきにくく、知らない間にリムとビードの隙間から空気が抜けていることも考えられます。

5.サイドウォールの擦り傷

サイドウォール(タイヤの側面)はタイヤの中で最もたわむ部分で、ほかの箇所よりも強度や耐久性が低いです。そのため、サイドウォールに傷がついたり、強い衝撃が加わったりすると、そこからパンクやバーストにつながることがあります

6.いたずら

異物がタイヤに刺さったり、経年劣化やホイールリムが変形したりなど、自然発生に起因するものではなく、いたずらのような故意にタイヤを傷つけられてパンクする可能性もあります。

タイヤがパンクしたときの自分できる対処法

乗車前の点検でタイヤがパンクしていることに気づけば、走行前にパンクの対処ができます。しかし、乗車中に急にタイヤがパンクしたときは、どのような対応をすればいいのでしょうか。

ここでは、タイヤがパンクしたときの自分でできる対処法について見ていきましょう。

スペアタイヤに交換

乗車中にタイヤがパンクしてしまったら、車載工具を使って備え付けのスペアタイヤに交換しましょう。ただし、スペアタイヤの搭載義務がなくなったので、最近の車にはスペアタイヤがついていなかったり、スペアタイヤがオプション扱いとなっていたりするケースも多いです。

タイヤがパンクした場所によっては、スペアタイヤへの交換が難しい場合もあります。とくに交通量が多い道路や高速道路などでは、他車から衝突される危険性が高いので、道路環境や交通状況からスペアタイヤに交換するかどうかを検討したほうがいいでしょう。

なお、スペアタイヤは永続的に使えるものではなく、あくまでも一時的に使うための補助タイヤです。そのため、スペアタイヤに交換した後は、すぐにタイヤ専門店などに行って通常のタイヤに交換してもらいましょう。また、安全性を考慮して、スペアタイヤ装着時は80km/h以下で走行することや、走行距離を100km以内に留めておかなければなりません。

パンク修理キットを使用

最近の車はスペアタイヤを積んでいないことが多いですが、スペアタイヤの代わりにパンク修理キットを車載しているケースがあります。パンク穴を特殊な液剤で塞ぐことができるパンク修理キットは、スペアタイヤへの交換作業よりも時間的にも労力的にも比較的楽です

とはいえ、パンク修理キットについても、あくまでも一時的な応急処置に過ぎないので、長距離走行はできません。さらに、タイヤがバーストしているなど、状態が悪い場合は、パンク修理キットが使えないこともあるので注意しましょう。

タイヤがパンクしたときに自分で対応できないときはどうする?

Cropped shot of an unrecognizable man with his broken down car on the side of a road

タイヤがパンクしたときは、スペアタイヤへの交換やパンク修理キットの使用など、自分でできることは限られており、あくまでも応急処置しかできません。また、タイヤ交換や修理キットの経験がない場合は、自分で対応できないこともあります。

ここでは、タイヤがパンクしたときに、自分で対応できない場合の対処法について見ていきましょう。

業者に依頼

パンクしてもまったく走れない状態でなければ、近くのガソリンスタンドやディーラー、カー用品店などに行ってタイヤを交換してもらいましょう

ただし、タイヤサイズによっては在庫がないことや、希望の銘柄を選べないことも少なくありません。また、どの業者に依頼するかによって交換にかかる費用は異なります。

ロードサービスを呼ぶ

近くの業者でタイヤを交換してもらえるのであれば問題ありませんが、定休日や営業時間外の場合は、対応してもらえないので、別の方法を考えなければなりません。

たとえば、自動車保険(任意保険)に付帯しているロードサービスを呼んで、レッカーを使い自宅や近くの整備工場まで運んでもらう方法があります。基本的に24時間365日対応してもらえるので、時間や祝日など関係なくいつでも呼べます

ただし、ロードサービスの種類によっては、レッカー費用が有料な場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう

タイヤのパンクを未然に防ぐ方法とは

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経年劣化や異物が刺さるなどの原因を防ぐことは難しいですが、そのほかの原因は定期的な点検によってタイヤのパンクを未然に防げる場合があります。

ここでは、タイヤのパンクを未然に防ぐ方法を紹介します。

空気圧をチェックする

タイヤの空気圧は1ヵ月で5~10%低下するので、指定の空気圧になっているのかをこまめにチェックしましょう。少なくとも1ヵ月に1回以上の頻度で空気圧チェックをするのが望ましいです。

空気圧のチェックはガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーのほか、タイヤ専門店で対応してもらえます。

タイヤの亀裂や損傷を確認する

乗車前にタイヤを目視で確認し、万一亀裂や損傷などを見つけたときはすぐに点検してもらう必要があります

亀裂や損傷があっても、すぐにタイヤ交換が必要とは限りません。ただし、自分では判断しにくいため、タイヤ専門店で点検してもらいましょう。

なお、タイヤに釘やガラスの破片などの異物が刺さっても、すぐに空気が抜けるわけではないので、目視で確認するかパンクが発生してからでないと気づきにくいことがほとんどです。そのため、日常的にタイヤの状態を確認するのが大切です。

ローテーションで摩擦を均等にする

走行環境や乗車人数、車の駆動方式など、さまざまな要因でタイヤの減り方が四輪それぞれで異なります。

たとえば、前輪駆動の車なら前輪が減りやすかったり、後ろの重い荷物を載せて走行する機会が多いときは後ろに荷重が乗るので後輪が減りやすかったりします。そのため、定期的にタイヤをローテーションすることで、摩耗を均等にでき、タイヤの寿命を延ばすことが可能です。

もし、タイヤをローテーションしなければ、特定のタイヤの減りだけが早くなってしまい、パンクの発生につながります。また、タイヤ交換のタイミングがズレてしまうデメリットもあるので、定期的にタイヤをローテーションしましょう。

タイヤ販売店・専門店で点検してもらう

月に1回以上の頻度で空気圧チェックや、自身の目視ではなかなか気づけないようなタイヤの傷や損傷などができている可能性があるので、定期的にタイヤ販売店で点検してもらうのがおすすめです。

また、定期的な点検をおこなっていても、異音や違和感を感じた場合はすぐに点検してもらいましょう

タイヤパンク保証があれば安心

A new tire is placed on the tire storage rack in the car workshop. Be prepared for vehicles that need to change tires.

タイヤパンク保証があれば、タイヤがパンクしても、新品タイヤに交換してもらえます。フジ・コーポレーションのタイヤパンク保証はタイヤ4本が保証対象で、1本がパンクやバーストした場合でも、最大4本を新品に交換できます*¹。

最大2年間の長期保証に加え、最大30万円までの保証や交換工賃保証が特徴であり、走行距離は無制限*²となっているので、突然のパンクにも安心です。

タイヤのパンクだけでなく、バーストやいたずらによるタイヤのトラブルにも対応しているので、安心したカーライフを送りたい方にぴったりの保証サービスです。

*¹ 保証開始日から180日間は破損タイヤ本数分
*² タイヤ残溝の条件あり

まとめ

タイヤのパンクにはさまざまな原因があり、異物が刺さることや空気圧が合っていないことが主な原因として挙げられます。

ただ、日常的に空気圧チェックやタイヤの点検をおこなっていれば、未然にタイヤのパンクを防ぐことは可能です。とはいえ、自分ではなかなか点検することが難しい方もいるでしょう。

タイヤ専門店のフジ・コーポレーションでは、空気圧チェックやタイヤの点検を承っています。さらに、万一のタイヤのパンクに備えた「タイヤパンク保証」も用意していますので、タイヤ交換の際はぜひ検討してみください。

※この記事は2022年1月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもあるので、ご留意ください。