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タイヤのインチアップとは?メリットやデメリット、注意点を紹介!

2023.07.31

タイヤのインチアップとは、実際どういったものなのかあまりよくわからない人も多いでしょう。本記事では、インチアップとはどういったものなのかを解説します。さらに、インチアップすることでどういったメリットやデメリットがあるのか、インチアップするときの注意点も併せて見ていきましょう。

タイヤのインチアップとは

ホイールのアップ

インチアップとは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げることで、リム径の大きいタイヤへ変更することです。偏平率とは、タイヤの幅からサイドウォール(タイヤ側面)の高さで割った数値のことであり、数値が低いほど、サイドウォール部分が薄くなります。

インチアップはあくまでもリム径を大きくする方法なので、タイヤの外径が大きくなるわけではありません。なお、インチアップをおこなうときは、偏平率を低くすることに加え、同時にタイヤ幅を広くすることが一般的です。

タイヤをインチアップする3つのメリット

Balance between merit and demerit

タイヤのインチアップをおこなうことで、タイヤの外径を変えずに、今よりも大きなリム径のタイヤを装着できます。インチアップによって、「応答性がよくなる」「ファッション性が高くなる」「グリップ力が向上する」といったメリットがあります。

ここでは、これら3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

応答性がよくなる

タイヤの構造の中でもサイドウォール部分は柔らかくつくられているので、カーブを曲がるときにたわみが生じてしまいます。たわみが起きると考えられることは、コーナリング時の安定性が低くなってしまうことです。

しかし、インチアップをおこなうと、偏平率が低くなり、柔らかくつくられているサイドウォール部分の面積が小さくなるため、コーナリング時にたわみが生じにくくなります。これにより、コーナリング時の安定性が高くなるほか、ハンドルからのレスポンス(応答性)が良くなるので、より安定した走行ができるでしょう。

ファッション性が高くなる

インチアップするときは、自分の好きなホイールを選ぶことで、イメージを大きく変えられます。また、サイドウォール部分が薄くなり、ホイールのデザインが際立つことで、引き締まった見た目になるでしょう。

装着できるホイールの種類やサイズは、車によって変わるものの、昨今はさまざまなメーカーからたくさんの種類が販売されているので、自分好みのデザインや色を見つける楽しさも味わえます。

グリップ力が上がる

インチアップは、偏平率を下げるだけでなく、タイヤ幅を広くすることから、路面との接地面積が増えるので、結果的にグリップ力があがります。グリップ力が上がれば、直進およびコーナリング時の安定性が良くなるので、より安全に走行が可能になるでしょう。

タイヤをインチアップする2つのデメリット

Bronze house number two (2)  on a wooden door

タイヤのインチアップには、メリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、インチアップには、どういったデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

乗り心地に影響を与える可能性がある

インチアップをおこなうと、偏平率が低くなり、サイドウォールが薄くなるので、路面からの振動がダイレクトに伝わってきます。とくに段差やマンホールなどを踏んだときは、振動を感じやすいかもしれません。
また、インチアップによってタイヤ幅が大きくなるので、路面との接地面積が増えてロードノイズが大きくなることがあります。振動やロードノイズが気にならない人であれば問題ありませんが、インチアップによって乗り心地が悪いと感じる人もいるでしょう。

燃費に影響を与える場合がある

インチアップによってタイヤ幅を大きくした場合、路面との接地面積が増えて転がり抵抗が大きくなります。転がり抵抗とは、走行時にタイヤが受ける抵抗の一種であり、タイヤ幅が広がるほど抵抗が強くなることから、燃費が悪くなることも珍しくありません。

ただし、転がり抵抗は空気圧によっても変わるので、空気圧を適正範囲内で高くすれば燃費が良くなります。

タイヤをインチアップするときの3つの注意点

Exclamation point written wood block sitting on wood surface in front of a defocused background. Horizontal composition with copy space.

タイヤのをインチアップするときは、外径サイズやロードインデックス値、タイヤ幅など、いくつか気をつけなければならないことがあります。

ここでは、インチアップするときの3つの注意点を見ていきましょう。

純正タイヤの外径とほぼ同じものを選ぶ

インチアップはあくまでも外径サイズを変えずに偏平率を低くする方法なので、純正タイヤとほとんど同じ外径のものを選ぶ必要があります。

万一、純正タイヤよりも大きい外径のタイヤを選んだ場合、車体のフェンダー部分に干渉してしまい、タイヤを傷つけたり、フェンダーが破損してしまったりすることから、安全に走行できない可能性があります。また、純正タイヤと外径が違いすぎるタイヤを装着すると、タイヤの円周の長さが変わるので、スピードメーターに誤差が出ることがあり、注意が必要です。

なお、純正タイヤとまったく同じ外径のものを選ぶのは難しいものの、一般的には外径差を-3%~+2%の範囲に納めるのが好ましいとされています。

ロードインデックスを確認する

ロードインデックスはタイヤが支えられる最大負荷能力を示す指数で、純正タイヤと同等以上の能力のものを選ばなければなりません。純正タイヤよりもロードインデックス値が低いタイヤを装着すると、負荷能力が不足していることから、タイヤが損傷してしまう可能性が高くなり、危険です。

なお、ロードインデックスはタイヤのサイドウォールに記載されており、簡単に確認できます。「215/50R17 91V」と書かれている場合、「91」の部分がロードインデックスとなり、インチアップをするときは、この数値が純正タイヤと同じ、もしくはそれ以上の数値のものを選びましょう。

フェンダーからはみ出さないサイズを選ぶ

インチアップするときに純正タイヤよりもタイヤ幅が広いものを選ぶことが一般的です。しかし、あまりにも広いタイヤ幅のものを装着すると、フェンダーからタイヤがはみ出してしまい、フェンダーに干渉したり路面の砂利や砂を巻き上げてしまうことがあります。自分の車だけでなく後ろを走行する車に砂利が飛んで、キズをつけてしまったり、事故につながったりする可能性があるので、フェンダーからはみ出さないサイズのタイヤを選ばなければなりません。

なお、フェンダーからタイヤが10mm以上はみ出している場合は、車検に通らないことに加え、不正改造と見なされて罰則の対象となるので注意しましょう。

まとめ

Germany: A mechanic changes a tire in a car repair shop.

タイヤの外径を変えずに偏平率を低くして、リム径を大きくするインチアップによって、走行中の安定性やグリップ力が上がります。ただし、インチアップをおこなう際は、タイヤサイズやロードインデックスなどに注意しなければなりません。

※この記事は2023年2月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。