エクストレイルのおすすめタイヤは?タイヤサイズや交換タイミングを解説
エクストレイルのタイヤ交換を検討しており、どのようなタイヤを装着したらよいのか悩んでいる人もいるでしょう。
本記事では、エクストレイルのタイヤサイズや、タイヤサイズを確認する一般的な方法を解説します。さらに、エクストレイルのタイヤはインチアップできるのか、インチアップするメリットに加え、エクストレイルにおすすめのタイヤを併せて紹介します。
そのほか、エクストレイルのタイヤの交換時期やおすすめの交換場所も併せて見ていきましょう。
目次
エクストレイルのタイヤサイズは?
車種ごとにタイヤサイズが異なるのはもちろん、同じ車種であっても、年式やグレードによってサイズが変わることが一般的です。
ここでは、歴代エクストレイルの中から、T31~32系に加え、現行モデルのT33系のエクストレイルの代表的なグレードのタイヤサイズを紹介します。
T31~T32系エクストレイルのタイヤサイズ
ここでは、2010年から2016年に販売されていたT31系、2017年から2022年まで販売されていたT32系エクストレイルの代表的なグレードのタイヤサイズを見ていきましょう。
T31系エクストレイルでは、「215/65R16」「225/60R17」「225/55R18」の3種類のタイヤサイズが展開されており、グレードによって装着されているタイヤサイズが異なります。スタンダードグレードの20Sでは「215/65R16」のタイヤが装着されているのに対し、上位グレードの20GTでは、2インチも大きい「225/55R18」です。
一方、T32系エクストレイルについては、全グレード共通サイズとなっており、「225/65R17」のタイヤが装着されています。
【T31系エクストレイル】
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2013 | 20S | DBA-NT31 | 215/65R16 |
20X | DBA-NT31 | 225/60R17 | |
20GT | LDA-DNT31 | 225/55R18 |
【T32系エクストレイル】
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2017 | 20S | DBA-T32 | 225/65R17 |
20X | DBA-T32 | 225/65R17 | |
20S HYBRID | DAA-HT32 | 225/65R17 |
T33系エクストレイルのタイヤサイズ
次に2022年7月にフルモデルチェンジがおこなわれたT33系エクストレイルのタイヤサイズを見ていきましょう。
T33型エクストレイルでは、スタンダードグレードとミドルグレードのSおよびXが共通のタイヤサイズとなっており、「235/60R18」のタイヤが装着されています。そして、上級グレードのGでは、一回り大きな「235/55R19」のタイヤが装着されています。
【T33系エクストレイル】
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2023 | S | 6AA-T33 | 235/60R18 |
X | 6AA-T33 | 235/60R18 | |
G | 6AA-T33 | 235/55R19 |
エクストレイルのタイヤサイズの確認方法
エクストレイルのタイヤサイズは年式やグレードによって異なるので、自分の車のタイヤサイズを知りたい人もいるでしょう。
ここでは、タイヤサイズの一般的な確認方法を詳しく解説します。
メーカー公式ホームページから確認
メーカー公式ホームページでは、現行モデルのWebカタログや主要諸元表が掲載されており、それらから純正のタイヤサイズを確認できます。また、エクストレイルの場合、T31系やT32系などの旧型のカタログや主要諸元表も掲載されているので、旧型モデルのタイヤサイズを確認したい人も調べられます。
ただし、旧型モデルのカタログについては、公開期限が設けられているので、確認するタイミングによってはカタログや主要諸元表を閲覧できない可能性があります。その場合は、別の方法でタイヤサイズを確認しなければなりません。
タイヤのサイドウォールから確認
タイヤのサイドウォール(タイヤの側面)には、「235/55R19」といった数字とアルファベットが刻印されています。それらの刻印から、現在装着されているタイヤのサイズを確認することが可能です。
「235/55R19」のうち、「235」はタイヤ幅を示しており、幅が235mmあることがわかります。そして、「55」はサイドウォールの厚さ(偏平率)、「19」がタイヤのインチサイズを示しています。
ただし、サイドウォールには現在装着されているタイヤのサイズが刻印されているので、スタッドレスタイヤを装着していたり、インチダウンやインチアップしていたりする場合は、必ずしも純正のタイヤサイズと一致するとは限らないので注意しましょう。
空気圧ラベルから確認
一般的な国産車の場合、運転席のドア開口部やインナーパネルに空気圧ラベルが貼り付けられています。空気圧ラベルには、適切な空気圧の基準が記載されているほか、純正のタイヤサイズも記載されているので、今乗っている車のタイヤサイズを確認できます。
「235/55R19」のように、サイドウォールに刻印された数字、アルファベットと同じ記載方法です。
取扱説明書から確認
車を購入すると、車の取扱説明書をもらえます。取扱説明書には、車の使用方法やオーディオなどの操作方法が書かれているだけでなく、純正のタイヤサイズも記載されています。
ただ、取扱説明書は車種ごとに発行されており、グレードごとに分けられていないのが一般的なので、車種によっては複数のタイヤサイズが記載されています。そのため、自分の車がどのグレードなのかを調べたうえで、該当のタイヤサイズを確認しましょう。
なお、昨今は紙媒体の取扱説明書ではなく、オンラインで閲覧できるデジタル取扱説明書が増えつつあります。車種によっては、車両購入時に紙媒体の取扱説明書を渡されるのではなく、オンラインで確認する方法を教えてもらうケースもあるかもしれません。
タイヤ交換の適切なタイミング
タイヤ交換の適切なタイミングはいつなのか、具体的にはわからない人も多いでしょう。ここでは、タイヤの適切な交換時期について、詳しく解説します。
使用開始後5年以上経過したタイミング
タイヤは経年によって劣化していき、使用してから5年以上経過したタイミングがタイヤ交換の1つの目安となります。タイヤメーカーは、5年以上経過したときにタイヤ専門店での点検を推奨しています。点検時に、タイヤの偏摩耗やひび割れなどの異常が見つかったときは、タイヤ交換を検討することをおすすめします。
残溝が4mm以下になったタイミング
タイヤメーカーによると、タイヤの残溝が新品時から50%以下になるとタイヤの本来の性能を発揮できなくなるといわれています。
新品時の50%というのは、残溝が約4mm程度であり、残溝が4mm以下になると、水を排出する能力が低下してしまいます。そして、タイヤと路面との間に水膜が発生して、ハイドロプレーニング現象が起こり、ハンドルやブレーキ操作が効かなくなってしまいます。
さらに、タイヤの残溝が1.6mm以下になると、車検に通らないだけでなく、そのまま公道を走行すると道路交通法違反となるので注意しましょう。
製造されてから10年以上経過したタイミング
タイヤはゴム製品なので、経年によって劣化が進みます。とくに製造から10年以上経過したタイヤは、使用期間や残溝にかかわらず、タイヤ内部から油分が揮発*して、タイヤの柔軟性が失われてしまいます。柔軟性が失われることで、路面への食いつきが悪くなって、安全に走行できない可能性が高くなるでしょう。
なお、10年というのはあくまでも目安です。タイヤの使用環境や保管状態によっては、製造から10年に満たない場合であっても、ゴムの劣化が進んでおり、タイヤの安全性を担保できず、早めに交換を検討したほうが良いケースがあります。
*液体が気化すること
エクストレイルのタイヤはインチアップできる?
エクストレイルのタイヤは、年式やグレードにかかわらずインチアップできます。現行モデルのT33系の場合、最大22インチまでインチアップが可能です。
ただし、インチアップするときは、タイヤの外径に注意しなければなりません。というのも、純正の外径と大幅に異なるサイズのタイヤを装着すると、スピードメーターが正常に作動しなくなったり、車体にタイヤが干渉してしまったりするケースがあります。
スピードメーターが正常に作動しない場合や、フェンダーからタイヤがはみ出している場合は、車検に通らないので、規定の範囲内でインチアップをおこないましょう。なお、通常は、タイヤの外径差を-3%~+2%内で調整するのが一般的です。
エクストレイルのタイヤをインチアップするメリット
エクストレイルのタイヤは最大22インチまでインチアップでき、大口径ホイールを装着できるので、見た目の印象が大きく変えられます。インチアップは見た目以外にも、さまざまなメリットがあるので、ここではインチアップのメリットについて詳しく見ていきましょう。
レスポンス(応答性)の向上
インチアップするときは、タイヤの偏平率を小さくすることが一般的です。偏平率が小さくなれば、タイヤのサイドウォールの厚みが薄くなり、タイヤの変形を抑えられます。
とくにコーナリング時など、タイヤの負荷がかかるときに、たわみが生じにくくなり、ハンドルからのレスポンスの向上を期待できるでしょう。
グリップ力の向上
インチアップするときは、一般的にタイヤのトレッド面を広くします。トレッド面が広くなれば、路面との接地面積が増えて、路面への食いつきが良くなり、グリップ力が高まるからです。
そのほか、接地面積が増えると、路面とタイヤの抵抗も増えるので、コーナリング時やブレーキング時においても、グリップ力が向上します。
ファッション性の向上
インチアップするときは、外径サイズを変えないために偏平率を小さくしてホイールのサイズを大きくします。ホイールのサイズが大きくなり、サイドウォールの厚みが薄くなることで、視覚的にファッション性が向上します。
さらに、自分の好きなデザインや色のホイールを選べるので、より自分好みの車に仕上げられるのがインチアップの魅力でしょう。
詳しくは「タイヤのインチアップとは?メリットやデメリット、注意点を紹介!」をご確認ください。
【種類別】エクストレイルにおすすめのタイヤとは?
エクストレイルのタイヤ交換を検討しているものの、種類が多く、どのようなタイヤを選べばよいか悩んでいる人もいるでしょう。
ここでは、「SUV専用タイヤ」「低燃費タイヤ」「オールテレーンタイヤ」「マッドテレーンタイヤ」の特徴を詳しく紹介します。
SUV専用タイヤ
昨今は、SUV専用タイヤといった車のジャンルに合った専用タイヤが販売されています。ひとえにSUV専用タイヤといっても、さまざまな種類があり、未舗装道路の走行を想定したマッドテレーンタイヤやオールテレーンタイヤに加え、上質で静粛性の高い走行ができるように開発されたコンフォートタイヤなどがあります。
SUVは重心が高く、車重も重いので、コーナリング時にふらつきが発生しやすく、タイヤに負荷がかかりやすいのが特徴です。しかし、SUV専用タイヤを選択すれば、そのようなSUVの弱点をしっかりとカバーし、安定した走行が可能になるでしょう。
低燃費タイヤ
低燃費タイヤとは、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定めたグレーディングシステムで、タイヤの転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の基準を満たしたタイヤのことをいいます。転がり抵抗性能が「A」「AA」「AAA」の三段階、ウェットグリップ性能が「a」「b」「c」「d」の四段階にわけられており、いずれの基準を満たしていなければ、「低燃費タイヤ」と呼べません。
低燃費タイヤの最大の特徴は、燃費性能の高さです。タイヤの種類によっては燃費が最大4%良くなるので、燃費を良くしたい人は低燃費タイヤを選ぶとよいでしょう。
詳しくは「タイヤの種類はどれだけある?タイヤを正しく選ぶ7つの基準を紹介」をご確認ください。
オールテレーンタイヤ
オールテレーンタイヤのオールは「すべて」を意味しており、オールテレーンタイヤはどのような路面でも走行できる走破性の高いタイヤです。SUVに装着されているのが一般的で、サイドウォールには「A/T」または「T/A」の文字が刻印されています。
オールテレーンタイヤを装着すれば、舗装道路、未舗装道路問わず、どのようなところでも安定した走行ができます。
マッドテレーンタイヤ
マッドテレーンタイヤのマッドは「泥」、テレーンは「地形」を意味しており、マッドテレーンタイヤは、泥道などの悪路でも走行できるタイヤのことを指します。主にSUVや4WD車、本格オフローダーに装着される場合が多く、タイヤのサイドウォールには「M/T」と刻印されています。
アウトドアやキャンプなどで、未舗装道路を走るときも、しっかりと路面を捉えられるので、安心した走行が可能です。
エクストレイルのタイヤはどこで交換する?
エクストレイルのタイヤを交換するときに、少しでも安く済ませたい人や、いろいろな選択肢の中から、自分に合ったタイヤやホイールを選びたい人もいるでしょう。
ここでは、エクストレイルのタイヤ交換ができる業者の特徴を詳しく紹介します。
ディーラー
ディーラーでは、純正と同じサイズおよび銘柄のタイヤに交換できます。さらに、タイヤ交換のついでに、ほかの部品の点検も併せて依頼することが可能です。
ただ、選べるタイヤのメーカーや銘柄が限られているケースが多く、社外ホイールの取付も原則不可なので、インチアップを検討している人や、自分の好きなタイヤやホイールを装着したい人には向いていません。
とはいえ、ディーラーの高い技術で純正と同じサイズのタイヤに交換したい人や、交換のついでにほかの部品の点検などもしてもらいたい人にはぴったりの交換場所でしょう。
ガソリンスタンド
一般的なガソリンスタンドでは、給油サービス以外
に、車検やタイヤ交換の作業にも対応しています。ただ、タイヤ販売を専門にしているわけではないので、希望のタイヤの在庫がないケースも少なくありません。
また、タイミングによっては作業が埋まっており、即日のタイヤ交換に対応していないケースもあるでしょう。ガソリンスタンドでタイヤを交換してもらうと決めているなら、事前に予約しておくとスムーズに対応してもらえるでしょう。
さらに、ガソリンスタンドによっては、タイヤ交換を依頼するとガソリン割引などのサービスを受けられることがあります。
カー用品店
カー用品店は、さまざまなタイヤやホイールを扱っており、自分に合ったタイヤを探しやすいのが特徴です。さらに、ドライブレコーダーやスピーカー、車高調などのタイヤ以外のパーツも豊富に取り揃えているので、タイヤ交換に併せてほかの部品の取付も依頼できます。
ただし、カー用品店は車検や整備もおこなっているので、土日祝などの休日は作業が混みあっているケースがあります。タイミングによっては、すぐにタイヤを交換してもらえないことも少なくありません。事前に作業の予約をしておくのをおすすめします。
タイヤ専門店
タイヤ専門店では、タイヤの知識を豊富に持ったスタッフが在籍しており、予算や希望に合ったタイヤを提案してもらえます。さらに、さまざまなメーカーや銘柄のタイヤ、ホイールを扱っているので、自分に合ったタイヤを見つけやすいのが特徴です。
ただし、スタッドレスタイヤの履き替え時期は作業が集中して、タイヤ交換の即日対応が難しい場合があります。事前に予約を取っていれば、希望の日時に作業してもらえるので、できるだけ早い段階で予約しておきましょう。
なお、タイヤ専門店のフジ・コーポレーションでは、専門スタッフがお客様の要望をしっかりとヒアリングしたうえで、ぴったりのタイヤをご提案いたします。さらに窒素ガス充填にも対応しているので、気になる方はお気軽にご相談ください。
まとめ
エクストレイルのタイヤは、年式やグレードによってサイズが異なり、T31系は「215/65R16」「225/60R17」「225/55R18」の3種類、T32系は全グレード共通で「225/65R17」の1種類、現行モデルT33系は「235/60R18」「235/55R19」の2種類です。
エクストレイルはインチアップに対応しており、現行モデルであれば、最大22インチまで装着できます。純正のタイヤから3~4インチも大きくできるので、見た目の印象が変わるでしょう。
ただ、インチアップをおこなうときは、外径差やロードインデックス値など、いくつか注意しなければならないことがあります。適切なタイヤを選ぶためにも、タイヤ交換をおこなうときは、タイヤ専門店に相談しましょう。
※この記事は2023年8月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。