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タイヤの交換時期はいつ?寿命や距離から見極める方法を解説

2023.06.30

タイヤは車の中でも重要なパーツの1つであり、劣化していたり、摩耗していたりすると、さまざまなリスクにつながることから、定期的な交換が推奨されています。

とはいえ、どのタイミングでタイヤを交換すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、タイヤの交換時期の見分け方や交換しない場合のリスクを解説します。さらに、タイヤの交換時期を延ばす方法も併せて紹介するので参考にしてください。

タイヤの交換時期はいつ?見分ける5つの方法

Damaged rubber tire on a rim

タイヤの交換時期はタイヤの状態や使用年数、走行距離など、さまざまな項目から見分けられます。ここでは、タイヤの交換時期を見分ける5つの方法を具体的に見ていきましょう。

タイヤにひび割れや傷がある

タイヤは経年や走行の仕方などが原因でひび割れが起きてしまい、そのひび割れが原因でパンクやバーストを引き起こす可能性があります。ひび割れは目視で確認できるので、タイヤ全体を確認し、ひび割れの状態によっては早急な対応が必要でしょう。

一般社団法人日本自動車タイヤ協会では、タイヤのひび割れを以下の5段階に分類しています。

出典:一般社団法人日本自動車タイヤ協会タイヤ安全ニュースNo.72」より
  • レベル1:表面に薄く線ができている状態で、継続して使用できる場合が多いです。
  • レベル2:レベル1の状態よりも線が深い状態ですが、タイヤ内部のコードに到達していない限りは継続して使用できます。
  • レベル3:レベル2よりもひび割れの面積が広く、深さもある状態で、日常的に注意が必要です。
  • レベル4:レベル3よりも状態がひどく、継続して使用はできるものの、可能であれば交換したほうがいいでしょう。
  • レベル5:タイヤが明らかに割れており、すぐに交換しなければなりません。

※レベルに対するコメントは編集部独自の見解です。

なお、経年によるひび割れ以外にも、サイドウォール(タイヤ側面)に深い傷があるときは、パンクやバーストの恐れがあるので、早急に交換したほうがいいでしょう。

タイヤが偏摩耗している

タイヤが偏摩耗している場合は走行性能に影響するだけでなく、タイヤの寿命を短くするほか、排水性などの本来の性能を発揮できないので、早めに交換したほうがいいでしょう。

タイヤの偏摩耗は、主に「片べり摩耗」「両片べり摩耗」「センター摩耗」の3種類があり、それぞれ摩耗の仕方が異なります。

片べり摩耗とは、左右どちらかのトレッドだけが早く摩耗する現象です。トー角*¹やキャンバー角*²など、車体に対するタイヤ・ホイールの取付角度や位置に狂いがあると片べりが発生しやすくなります。

また、「両片べり摩耗は、両側のトレッドがタイヤ中心部よりも早く摩耗する現象で、空気圧不足が原因な場合が多いです。

そして、「センター摩耗はトレッドに比べてセンター部分の摩耗が早く進行していることで、空気圧が高いことが主な発生原因です。

いずれの摩耗についても、部分的に負荷がかかっていることから偏摩耗しており、走行性能に支障をきたすため、見つけたらタイヤの交換を検討したほうがいいでしょう。

*¹トー角は車体を真上から見たときに進行方向に対してタイヤの向きを示す角度
*²キャンバー角は車を前方もしくは後方から見たときに、垂直方向に対してタイヤがどれだけ傾いているかを示すもの

タイヤの溝の深さが4mm以下になったとき

タイヤの溝が4mm以下になると交換を検討するタイミングです。タイヤの性能が低下してしまい、走行性能に影響する可能性があるからです。

とくに、トレッド部分の溝が浅くなるにつれて、排水性や駆動力、制動力が低下してしまうので、雨の日にタイヤと路面との間に水膜ができてタイヤが浮いた状態になる「ハイドロプレーニング現象」を引き起こすリスクが高まってしまいます。

そのほか、タイヤ溝が浅くなることで放熱性が低下し、駆動力や制動力に影響することがあります。駆動力や制動力が低下すれば、ブレーキをかけてから車が完全に停まるまでの距離が伸びてしまうので、安全性を考慮すると早めに交換したほうがいいでしょう。

タイヤの使用年数が5年以上経過したとき

タイヤメーカーは、タイヤを使用してから5年以上経過したタイミングでタイヤ販売店などで点検してもらうことを推奨しており、問題がある場合は早急にタイヤの交換が必要になります。

また、使用年数にかかわらず、タイヤが製造されてから10年以上経過している場合は、ゴムが経年劣化しており、タイヤの本来の性能を確保できないことから、交換することを推奨されています

とはいえ、使用年数はあくまでも目安なので、使用環境や走行距離などによっては、5年に満たない場合でも交換が必要なケースも少なくありません。

タイヤ製造時期はどこで確認できる?

タイヤの側面には4桁の数字が刻印されており、その数字から製造時期を確認できます。最初の2桁が製造週を表しており、後の2桁が製造年(西暦)の下2桁を意味しています。たとえば、「3021であれば、「30」が30週目という意味で、「21」が2021年という意味です。

つまり、「3021」と刻印されたタイヤの製造時期は、2021年の30週目であることから、7月26日~8月1日頃に製造されたことがわかります。

走行距離が32,000kmを超えたとき

タイヤのサイズや銘柄によって耐久性は異なるものの、約5,000kmで1mm摩耗するといわれています。新品のタイヤの溝は8mmあるので、32,000km走行すると、残溝が1.6mmになり、走行性能に影響するだけでなく、車検に通らないので交換が必要になります。

とはいえ、タイヤの溝の深さが4mm以下になるとタイヤの性能が低下してしまい、走行性能に影響することから、20,000kmのタイミングでタイヤ専門店などで点検したほうがいいでしょう。

タイヤ交換時期を過ぎたまま走行するとどうなる?

タイヤ交換時期を過ぎても車を走らせることはできますが、交換時期をすぎたまま走行すると「車検に通らない」「整備不良で違反となる」「事故のリスクが高まる」といったリスクがあります。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

車検に通らない

タイヤの溝の深さが1.6mm以下であったり、パンクやバーストしている場合は車検に通らないので、交換しなければなりません。また、車検の検査員の判断によっては、クラックや傷がある場合でも安全性能に問題があるという点から、車検に通らないことがあります。

整備不良で違反となる

タイヤの溝の深さは直接的にタイヤの性能にかかわるので、安全に走行できるように保安基準が設けられています。万一、保安基準に満たないタイヤを装着して公道を走行すると整備不良となり、道路交通法第62条に違反します。

なお、違反すると、3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金、さらに行政処分として違反点数2点が科せられますので注意しましょう(2023年1月現在)。

事故のリスクが高まる

タイヤの溝の深さが4.0mm以下になると、タイヤの性能が低下し、制動力や駆動力に影響してしまいます。また、タイヤが劣化すると、耐久性だけでなく、排水性なども低下するため、事故のリスクが高まる可能性があります。

タイヤの交換時期を延ばす方法

Young Mechanic Writing On Clipboard White Examining Car Wheel

タイヤの寿命は使用開始から5年程度、もしくは製造されてから10年ほどとされていますが、使用環境や走行距離、偏摩耗などのタイヤの状態によっては、5年に満たないタイミングで交換が必要になることも少なくありません。

ここでは、少しでもタイヤの交換時期を延ばす方法を紹介します。

ローテーションする

車の駆動方式や車重バランス、さらに乗車人数などによって、摩耗の進行スピードに差が出てしまいます。たとえば、前輪駆動の車の場合は、フロントに負荷がかかりやすいので、前輪タイヤの摩耗が早いことがほとんどです。

定期的にタイヤをローテーションすれば、摩耗を均一にできるので、寿命を延ばすことが可能です。タイヤの銘柄によっては回転方向に指定があったり、車種によっては前後のタイヤサイズが異なったりするので、ローテーションできるタイヤなのかを確認しておきましょう。

日常的な点検

日常的にタイヤを点検すると、異常を早期発見できるので、タイヤの寿命を延ばすための対策が取れます。乗車前にタイヤの摩耗を点検すれば偏摩耗やひび割れなどに早く気づけるので、タイヤをローテーションするといった対策が取れるでしょう。

月に1回の空気圧チェック

空気圧は車種ごとに指定されており、指定の空気圧よりも多くても少なくても寿命に影響してしまいます。自然漏洩によりタイヤの空気圧は1ヵ月で約5~10%低下するため、空気圧不足のまま走行すると、燃費性能に影響することに加え、パンクやバーストの発生リスクが高くなってしまいます。

なお、窒素ガスは空気よりもタイヤ内部から外に逃げにくい性質があり、空気圧が低下するスピードを抑えられるので、窒素ガスを充填すればタイヤの寿命を延ばせるでしょう。

フジ・コーポレーションでは、窒素ガス充填に対応しています。詳細はこちらからご確認ください。

保管方法に注意する

タイヤはゴムでできており、ゴムの分子が紫外線などの影響で化学反応を起こすことから、劣化してしまいます。そのため、タイヤを保管するときは、紫外線や雨の影響を受けないところで保管したほうがいいでしょう

そのほか、油や熱、電気火花が発生するところは避けなければなりません。というのも、タイヤの主原料であるゴムは油を吸収する性質があり、近くに火元があると引火する恐れがあるのです。また、ストーブの近くなどの高温になるところや、電気火花が発生する近くに置いておくと、火災のリスクだけでなく、ゴムが劣化する原因となってしまうので、注意しましょう。

なお、タイヤの積み方によっても寿命に影響してしまい、保管するときはタイヤを立てておくのがポイントです。万一、横積みで保管すると、タイヤサイドに負荷がかかってしまうので、寿命に影響してしまうことがあります。

ただし、空気圧が高い状態だとタイヤにかかる負荷が大きくなるので、ホイール付きのタイヤを保管するときは、空気圧を指定の半分程度にしてから横積みにしておきましょう。もしくは、タイヤラックなどを活用するのもおすすめです。

タイヤの保管方法について詳しくは、下記の記事をご覧ください。

優しい運転を心がける

急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、「急」がつく運転は偏摩耗を起こしやすくなるので、できるだけ優しい運転を心がけましょう。優しい運転を徹底すれば、タイヤの交換時期を延ばせるだけでなく、結果的に事故のリスクが低減するメリットもあります

まとめ

運転

タイヤの交換時期は残りの溝の深さや走行距離、摩耗の仕方や使用年数などから見分けられます。ただ、使用環境やタイヤの状態によっては、より早い段階でタイヤの交換が必要な場合も少なくありません。そのため、乗車前にタイヤの点検をおこなうことに加え、月に1回の頻度で空気圧チェックを行いましょう。

また、自分で点検するのが不安な方はタイヤ専門店に相談してみるのもおすすめです。