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タイヤワックスには2種類ある?メリットやデメリット、注意点を徹底解説!

2024.01.31

洗車をするついでに、タイヤワックスを使用する人もいるでしょう。タイヤワックスを使うことで、タイヤに光沢感が生まれることから、車の印象がガラッと変わります。

ただ、タイヤワックスにはメリットだけでなく、デメリットもあります。さらに、タイヤワックスを使用するときに、注意しなければならないこともあり、適切な方法で使用しなければタイヤに悪影響を及ぼしかねません。

そこで、本記事では、タイヤワックスの役割や効果、2つの種類に加え、メリット、デメリットを解説します。さらに、タイヤワックスを使用するときに注意したいポイントも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

タイヤワックスとは?

Car Tires with Question Mark Sign. 3D Render

洗車のついでに、なんとなくタイヤワックスを使用している人も多いのではないでしょうか。具体的にタイヤワックスとはどういったものなのか、タイヤワックスの役割や効果について、正確に理解している人は少ないでしょう。

ここでは、タイヤワックスの具体的な役割と効果について、詳しく解説します。

タイヤワックスの役割と効果

タイヤワックスをタイヤに塗ることで、光沢感を出す効果があります。タイヤに光沢感が出れば、車全体の印象が変わり、より綺麗な仕上がりに見えるでしょう。

また、タイヤワックスは、光沢感を出すだけでなく、タイヤに付着する汚れを防止する効果も期待できます。さらに、紫外線などによってひび割れが発生するのも防いでくれます。

タイヤワックスの2つの種類と特徴

detailed car wash

ひとえにタイヤワックスといっても、「油性」と「水性」の2つの種類があり、それぞれ特徴が大きく異なります。ここでは、2つの種類のタイヤワックスの特徴と、それぞれのメリット、デメリットについて詳しく見ていきましょう。

油性タイヤワックスの特徴

油性のタイヤワックスは、親油性であるシリコンを溶かして作られています。強い光沢感を出すために油性ワックスを使用する人もいますが、メリットだけでなくデメリットがあることも理解しておいたほうがよいでしょう。

油性タイヤワックスのメリット

油性タイヤワックスのメリットは、深い色艶と光沢を出せる点です。油性タイヤワックスは、親油性溶剤であることから、タイヤのサイドウォールに塗るだけで、強い光沢を出せます。

油性タイヤワックスのデメリット

強い光沢を出せるのが油性タイヤワックスのメリットですが、継続的に使用することで、タイヤの劣化につながり、ひび割れが発生するケースがあります。

そもそも、ゴム製品であるタイヤは、油性のタイヤワックスなどの化学薬品に対して耐久性があまりないので、長期間使用しつづけると、どんどんタイヤが劣化していってしまうのです。

水性タイヤワックスの特徴

水性タイヤワックスは、水の中でシリコンを乳化させて作られており、油性タイヤワックスのように石油系溶剤が含まれていません。

油性タイヤワックスと水性タイヤワックスは、製造方法だけでなく含まれている成分に違いがあります。水性ワックスにはどのようなメリットやデメリットがあるのか見ていきましょう。

水性タイヤワックスのメリット

水性タイヤワックスは、石油系溶剤を含まないので、長期利用してもタイヤへのダメージがほとんどありません。むしろ、タイヤに光沢感を生み出す効果に加え、シリコンの膜によってタイヤの表面を保護する効果も期待できます。

水性タイヤワックスを塗ることで、タイヤ表面を保護できるので、汚れが付着しにくくなったり、紫外線などのダメージからタイヤを保護する役割をもたらします。

水性タイヤワックスのデメリット

タイヤに光沢を出したり、表面を保護したりといったメリットがある一方、水との相性が悪いので、雨天時に走行すると水性タイヤワックスが流れ落ちてしまう可能性があります。

水性タイヤワックスは、文字通り水性溶剤なので、水に長時間触れるとワックスが落ちてしまうことがあります。

とはいえ、石油系溶剤と比べると、タイヤそのものへのダメージが少ないことから、定期的に使用しても問題なく、洗車するたびに使用することで光沢感の維持が可能です。

タイヤワックスの塗り方

worker cleaning car rim

水性タイヤワックスであれば、石油系溶剤が含まれていないので、継続して利用してもタイヤへの影響はほとんどありません。

ただ、タイヤワックスを使用するときは、適切な手順でタイヤに塗る必要があります。ここでは、タイヤワックスの正しい塗り方について紹介します。

タイヤの洗浄

タイヤワックスを塗る前は、タイヤに付着したホコリやゴミをしっかりと洗い流すことが大切です。万一、ホコリやゴミ、汚れなどが付いたままだと、タイヤに固着してしまって、くすみの原因となってしまいます。

したがって、タイヤ全体をしっかりと洗浄することが大切です。

タイヤワックスの塗布

タイヤの洗浄が終わったら、しっかりとタイヤを乾燥させます。

タイヤが濡れている状態でタイヤワックスを使用すると、上手くタイヤに塗布できなかったり、溶剤が流れ落ちてしまったりして、タイヤワックスの本来の効果を発揮できないことがあるでしょう。

十分にタイヤが乾燥しているのを確認したら、タイヤワックスを塗り込んでいきます。スプレータイプのタイヤワックスを使用するときは、タイヤのサイドウォールにムラなく吹きかけることがポイントです。

また、塗り込みタイプのタイヤワックスを使用するときは、溶剤をスポンジにつけて、均一に塗っていきます。この際、ホイールにタイヤワックスが付着すると、シミの原因となってしまうので、ホイールに付かないように注意しましょう。

万一、ホイールにタイヤワックスが付いたら、すぐにウエスなどで拭き取ることがポイントです。

タイヤワックスの拭き取りと乾燥

タイヤにタイヤワックスを塗布したら、乾燥する前に拭き取り作業をおこないます。とくに、余分にタイヤワックスが付いているところがあれば、重点的に拭き取りましょう。

余分なタイヤワックスを拭き取ることで、自然な光沢に仕上がり、ムラなく仕上げられます。そして、しっかりとタイヤワックスを拭き取ったら、そのまま放置してしっかりと乾燥させましょう。

タイヤワックスはいつ使えばいい?

Person Hand Holding Question Mark Next To Car Model

油性タイヤワックスの場合、継続して長期利用すると、石油系溶剤とタイヤのゴムが反応して劣化が進み、ひび割れの原因となってしまいます。そのため、タイヤワックスを使用するときは、油性ではなく、水性のタイヤワックスを使用することをおすすめします

水性ワックスの使用頻度については、月1回程度にしておき、洗車のついでに水性タイヤワックスを塗布するとよいでしょう。また、水性タイヤワックスを塗る際、タイヤに釘など刺さっていないか、異常がないかを併せて確認しておくことをおすすめします。さらに、空気圧もついでに確認しておきましょう。

タイヤワックスを使用するときの注意点

A man calling for attention

タイヤワックスを使用するとタイヤに光沢を出せるといったメリットがあるものの、タイヤワックスの使い方をしっかりと理解しておかなければ、タイヤの劣化の原因となる可能性があります。

ここでは、タイヤワックスを使用するときに、とくに押さえておきたい3つの注意点を見ていきましょう。

油性タイヤワックスは使いすぎるとひび割れの原因になる

石油系溶剤が含まれる油性タイヤワックスは、過度に使用すると、タイヤの劣化が早まり、ひび割れの原因となります。そのため、どうしても油性タイヤワックスを使用するのであれば、使用頻度を抑えるなどの工夫が必要となります。

基本的には、油性のタイヤワックスの使用を避け、水性タイヤワックスを使用することをおすすめします。

タイヤを長期間保管する場合はタイヤワックスを落とす

サマータイヤとスタッドレスタイヤを交換するときなど、タイヤを長期間保管するときは、タイヤに付着しているタイヤワックスを完全に取り除いてから保管しましょう。

一般的なタイヤの場合、経年によってタイヤが硬化するのを防ぐために、ゴムに油脂成分が含まれています。長期間保管する場合であっても、油脂成分がタイヤの表面に浮き出てきて、タイヤが硬化するのを防いでくれるのです。

しかし、タイヤワックスがタイヤの表面に残っていると、もともとタイヤに含まれている油脂成分を内部に閉じ込めてしまいます。そして、油脂成分がタイヤの表面に滲み出てこなくなってしまい、タイヤの硬化が進んでしまう場合があります。

とくに、油性タイヤワックスを使用すると、タイヤワックスに含まれる油分がタイヤに浸透してしまって、タイヤの保護剤が抜け出てしまい、劣化が急速に進んでしまうリスクがあるでしょう。

水性のタイヤワックスであれば、基本的には問題ありませんが、長期にわたってタイヤを保管するときは、タイヤの表面に付着しているタイヤワックスをしっかりと落とすことをおすすめします。

タイヤワックスを使うときはボディに付着しないようにする

タイヤワックスを塗布するときに、ボディやホイールに付着してしまい、そのまま放置すると、シミになってしまうケースがあります。とくに、油性タイヤワックスを使用すると、油分がボディの塗膜やホイールと反応し、表面にシミができることがあります。

そのまま長期間放置していると、洗車しても取れなくなってしまうので、タイヤワックスを塗るときは、できるだけボディやホイールに付かないように注意しましょう。もし、タイヤワックスがボディやホイールに付いてしまったときは、すぐに拭き取ることが大切です。

なお、水性のタイヤワックスであっても、シミが発生しないとは言いきれないので、ボディなどに付いてしまったときは、すぐに拭き取りましょう。

まとめ

タイヤワックスを使用することで、タイヤに光沢が生まれて、車全体が引き締まった印象になります。ただ、タイヤワックスには、油性と水性の2種類があり、油性タイヤワックスを過度に使用すると、タイヤの劣化が進行してしまう恐れがあります。

そのため、タイヤに光沢を出したいときは、できるだけ水性のタイヤワックスを使用しましょう。ただ、ボディやホイールなどにタイヤワックスが付着すると、シミの原因となってしまいます。

したがって、タイヤワックスの正しい使い方や、使うときの注意点をしっかりと理解したうえで、タイヤワックスを使用することをおすすめします。

※この記事は2023年12月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。