セレナのタイヤサイズはどれくらい?交換のタイミングや選び方を紹介
セレナのタイヤ交換を検討しているものの、どういったタイヤを装着できるのかわからない人もいるでしょう。
本記事では、セレナのタイヤサイズや、タイヤサイズを確認する方法を解説します。さらに、セレナのタイヤを交換する適切なタイミングに加え、インチアップできるのか、インチアップするメリット、タイヤ交換のおすすめの場所も併せて見ていきましょう。
目次
セレナのタイヤサイズは?
セレナのタイヤサイズは、年式や型式、グレードによって異なります。ここでは、2023年の最新型セレナに加え、C26~C27型セレナの純正タイヤサイズを紹介します。
C26~C27型セレナのタイヤサイズ
ここでは、2013年式のC26型セレナと2019年式のC27型セレナの代表的なグレードのタイヤサイズを詳しく見ていきましょう。
C26型、C27型はグレードによってタイヤサイズが異なり、「195/65R15」と「195/60R16」の2種類のサイズが展開されています。一般的なグレードでは15インチのタイヤが装着されているのに対し、スポーツタイプのハイウェイスターでは16インチのタイヤが標準装備されています。
【C26セレナ】
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2013 | 20S | DBA-C26 | 195/65R15 |
20G S-HYBRID | DAA-HC26 | 195/65R15 | |
ハイウェイスター S-HYBRID | DAA-HFC26 | 195/60R16 |
【C27セレナ】
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2019 | e-POWER X | DAA-HC27 | 195/65R15 |
X Vセレクション | DAA-GC27 | 195/65R15 | |
ハイウェイスター VセレクションII | DAA-GFC27 | 195/60R16 |
C28型セレナのタイヤサイズ
次に2023年4月に発売された最新型セレナ(C28型)のタイヤサイズを見ていきましょう。
C28型セレナでは、さまざまなグレードが展開されているものの、すべてのグレードで「205/65R16」のタイヤが装着されています。
C26型、C27型ではグレードによってタイヤサイズに違いありますが、C28型セレナではすべて共通のタイヤサイズとなっています。
年式 | グレード | 車両型式 | タイヤサイズ |
2023 | X | 5BA-C28 | 205/65R16 |
ハイウェイスターV | 5BA-FC28 | 205/65R16 | |
e-POWER LUXION | 6AA-GFC28 | 205/65R16 |
セレナのタイヤサイズの確認方法
セレナのタイヤサイズは、「取扱説明書」「タイヤのサイドウォール」「空気圧ラベル」「メーカー公式ホームページ」から確認できます。
ここでは、それぞれの確認の仕方を見ていきましょう。
取扱説明書
取扱説明書は車を購入するときにもらうことができ、取扱説明書には純正のタイヤサイズが記載されています。しかし、取扱説明書は全グレード共通となっているケースが多く、複数のタイヤサイズが記載されています。
正確なタイヤサイズを確認するときは、自分の車がどのグレードかを確認したうえで、該当のタイヤサイズを調べましょう。なお、昨今は紙媒体の取扱説明書ではなく、オンライン上で確認できるデジタル取扱説明書のみに対応しているメーカーや車種もあります。
タイヤのサイドウォール
タイヤのサイドウォール(タイヤの側面)には、「205/65R16」のようにアルファベットと数字が刻印されており、これらの数字からタイヤがどれくらいのサイズなのかを確認することが可能です。
たとえば、「205/65R16」の場合、「205」がタイヤの幅、「65」がサイドウォールの厚さ(偏平率)、「16」がタイヤのインチサイズを示しています。
ただし、サイドウォールには現在装着されたタイヤのサイズが書かれているので、純正タイヤから社外タイヤに変更している場合は、タイヤサイズが変わっている可能性があります。そのため、サイドウォールに刻印されているタイヤサイズと純正のタイヤサイズが必ずしも一致しないケースがあることを留意しておきましょう。
空気圧ラベル
運転席側ドアの開口部やインナーパネルに貼り付けられた「空気圧ラベル」でタイヤサイズを確認する方法があります。
空気圧ラベルには、適正空気圧だけでなく、「205/65R16」のように、サイドウォールと同様にアルファベットと数字が記載されており、これらの数字からタイヤサイズを確認できます。
メーカー公式ホームページ
メーカー公式ホームページには車種別のWebカタログや主要諸元表が公開されており、そこからタイヤサイズを確認できます。現行モデルのC28型だけでなく、過去のモデルであるC26やC27の主要諸元表も確認できるので、旧モデルのタイヤサイズを調べることが可能です。
ただし、旧モデルのカタログや主要諸元表は公開期限があり、一定期間が過ぎると閲覧できなくなるので注意が必要です。もし自分が所有しているモデルの掲載期限が終了している場合は、タイヤのサイドウォールや空気圧ラベルからタイヤサイズを確認しましょう。
セレナのタイヤ交換の適切なタイミングとは
タイヤ交換の適切なタイミングは、タイヤの状態や使用年数、製造年や残溝の深さなど、さまざまな項目から判断できます。ここでは、セレナのタイヤはいつ交換すればいいのかを見ていきましょう。
タイヤを使用してから5年以上経過
タイヤを使用してから5年以上経過したタイミングでの点検が推奨されています。新車から5年経過、または最後にタイヤを交換してから5年が経ったタイミングでタイヤ専門店に点検してもらい、異常が認められれば交換が必要です。
製造されてから10年以上経過
タイヤはゴム製品であり、タイヤ内部には油分が含まれています。製造されてから10年以上経過しているタイヤは、内部から油分が揮発*しており、柔軟性が落ちてしまうリスクがあります。
タイヤの柔軟性が失われると、タイヤのトレッド面が路面をしっかりと掴めなくなり、ハンドルやブレーキ操作に支障をきたしかねません。そのため、タイヤの溝が十分に残っていたり、ひび割れなどの異常がなかったとしても、製造から10年以上経過しているタイヤは交換したほうがよいでしょう。
*液体が気化すること
残溝が4mm以下
タイヤメーカーによると、タイヤの残溝が4mm以下になったタイヤは本来の性能を発揮できなくなり、駆動力(タイヤから路面に伝わる力)が低下するといわれています。そのほか、水を排出する機能が低下して、路面とタイヤとの間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなり、ハンドル操作やブレーキが効かなくなるケースも珍しくありません。
さらに、残溝が4mm以下になると、減速させる力である制動力も低下し、ブレーキをかけてから車が完全に停車するまでにかかる距離が伸びてしまうリスクが高まります。なお、タイヤの残溝が1.6mm以下では車検に通らないだけでなく、公道を走行すると道路交通法違反となるので注意しましょう。
セレナのタイヤはインチアップできる?
セレナのタイヤは、年式やグレードにかかわらずインチアップできます。インチアップすることで、走行性能や見た目が変わるので、タイヤを交換するタイミングでタイヤサイズを変更するのもよいでしょう。
ただ、タイヤサイズを変更するときは、いくつか注意しなければならないことがあります。たとえば、ロードインデックス値が純正タイヤと同等以上であるかどうかや、タイヤの外径が規定範囲かどうかなどを確認しなければなりません。
万一、タイヤの外径が純正と大幅に異なる場合は、スピードメーターが狂ったり、ボディに干渉したりしてしまう可能性があります。一般的には、タイヤの外径差を-3%~+2%の範囲内で調整するのが望ましいとされているので、タイヤ専門店と相談しながらタイヤ選びをおこないましょう。
なお、セレナのタイヤは16~18インチまで装着できるので、純正よりもサイズアップすることができ、走行性能や見た目の印象を変えられるのが魅力です。
セレナのタイヤをインチアップするメリットとは
セレナのタイヤは18インチまでインチアップすることが可能です。しかし、インチアップにはどのようなメリットがあるのかわからない人もいるでしょう。ここでは、セレナのタイヤをインチアップするメリットを詳しく紹介します。
応答性が上がる
タイヤをインチアップするときは、偏平率を小さくしてサイドウォールの厚みを薄くするのが一般的です。サイドウォールが薄くなると、タイヤの変形を抑えることができ、コーナリング時にたわみが発生しにくくなります。
走行中のタイヤのたわみが生じにくくなることから、ハンドルからの応答性が向上し、走行中の安定性が高まるのがメリットです。
グリップが上がる
タイヤをインチアップするにあたり、タイヤのトレッド面を広くするのが一般的です。タイヤのトレッド面が広くなると、路面との接地面積が増えるので、路面にブレーキが効率的に伝わることから、グリップ力が向上します。
さらに、接地面積が増えることにより、路面とタイヤの抵抗が増えて、コーナリング時やブレーキング時のグリップ力が高まる効果も期待できます。
ファッション性が高くなる
タイヤをインチアップすると、タイヤのサイドウォールの厚みが薄くなり、ホイールの面積が増えるので、視覚的にファッション性が高まります。
さらに、純正ホイールとは異なるデザインや色のホイールを選べるので、好きなホイールを装着できるのもインチアップの醍醐味といえるでしょう。
詳しくは「タイヤのインチアップとは?メリットやデメリット、注意点を紹介!」をご確認ください。
セレナにおすすめのタイヤの種類とは?
セレナのタイヤを交換することで、走行性能を高められるだけでなく、インチアップによってファッション性を高められます。しかし、実際にどのようなタイヤを選べばよいのかわからない人もいるでしょう。
ここでは、セレナにおすすめのタイヤの種類を詳しく紹介します。
ミニバン専用タイヤ
セレナなどのミニバンは、セダンやコンパクトカーと比べると車高や重心が高く、コーナリング時や車線変更時にふらつきが発生しやすくなります。さらに、ミニバンは車の重心が高いので、コーナリング時にタイヤの外側に負荷が大きくかかってしまい、部分的に摩耗してしまう偏摩耗の発生リスクが高いのが特徴です。
タイヤの外側の剛性を強くした耐偏摩耗性の高いミニバン専用のタイヤを選べば、ミニバンのデメリットとも言えるふらつきを抑えられるでしょう。
コンフォートタイヤ
コンフォートタイヤは、車の乗り心地を重視したタイヤであり、優れた静粛性や衝撃吸収性を誇ります。セレナのようなミニバンにコンフォートタイヤを装着することで、タイヤから車内に伝わるロードノイズや振動を抑えられ、長距離でも快適なドライブを楽しめるでしょう。
なお、コンフォートタイヤにもさまざまな種類があるので、タイヤ専門店と相談しながら予算や条件に合うタイヤを選ぶのがおすすめです。
低燃費タイヤ
低燃費タイヤとは、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めたグレーディングシステムにおいて、「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」のそれぞれの性能が一定の基準を満たしたタイヤです。
グレーディングシステムにより、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能が「a」「b」「c」「d」以上のタイヤは低燃費タイヤとして認められます。
セレナに低燃費タイヤを装着することで、燃費が最大4%改善されるといわれており、少しでも燃費を良くしたい人は低燃費タイヤを選ぶのがおすすめです。
セレナのタイヤを交換するならどこがいい?
セレナのタイヤを交換するときに、自分に合うタイヤを探したい人や、ホイールを変えてインチアップしたい人もいるでしょう。
ここでは、セレナのタイヤ交換ができる業者とそれぞれの特徴を紹介します。
ディーラー
ディーラーでは、純正と同じサイズのタイヤに交換できるのが特徴であり、純正とは異なるサイズへのタイヤ交換や社外ホイールの取付には対応していません。そのため、インチアップしたい人や、社外ホイールを装着したい人には合わないでしょう。
ただ、ディーラー品質でタイヤ交換をしてもらいたい人や、タイヤ交換のついでにほかの部品の点検も依頼したい人は、ディーラーに相談するのがおすすめです。
カー用品店
カー用品店は、さまざまなメーカーや銘柄のタイヤを揃えており、希望のタイヤを見つけやすいのが特徴です。タイヤだけでなく、ホイールやカーナビ、ドライブレコーダーや車高調など、さまざまなパーツを取扱っているので、タイヤ交換に併せて、ほかのパーツの取付も依頼できます。
ただ、タイミングによっては混みあっていることがあり、即日のタイヤ交換に対応してもらえないケースも少なくありません。タイヤを交換することが決まっている人は、あらかじめ作業の予約を取っておくと、スムーズに対応してもらえるでしょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドもタイヤの交換に対応しており、給油のついでにタイヤ交換の相談ができます。条件に合うタイヤの在庫があれば、その場でタイヤを交換してもらえることはあるものの、タイヤ販売を専門にしているわけではないので、メーカーや銘柄に制限があるケースも少なくありません。
また、作業スペースが限られているので、ほかの作業が入っているときは、待ち時間が長くなったり、別の日の対応になってしまうことがあります。そのため、近くのガソリンスタンドにタイヤ交換を依頼するときは、あらかじめ交換の予約を取っておきましょう。
タイヤ専門店
タイヤ専門店は、タイヤやホイールの知識を持った専門スタッフが常駐しており、予算や希望に合った商品を提案してくれます。タイヤをメインに扱っているので、さまざまなメーカーや銘柄のタイヤを在庫にかかえており、希望に合うタイヤを探しやすいのがメリットです。
ただし、春先や冬前になると、スタッドレスタイヤとサマータイヤの履き替え作業が増えるので、予約が取りにくいケースも少なくありません。そのため、タイヤ交換を検討している人は、早めに予約しておきましょう。
タイヤ専門店のフジ・コーポレーションでは、お客様の希望をしっかりとヒアリングしたうえで、最適なタイヤをご紹介いたします。さらに、数多くあるホイールの中から、予算や希望に合ったホイールのご提案もいたします。
さらに、窒素ガス充填にも対応しており、タイヤ交換のタイミングで窒素ガスを充填すると、ロードノイズを低減できたり、バーストの発生リスクを抑えられたりします。
まとめ
セレナは、年式やグレードによってタイヤサイズが異なり、現行のC28型は全グレード共通で「205/65R16」の1種類、C26型、C27型は「195/65R15」「195/60R16」の2種類です。
セレナは年式やグレードによっては、インチアップに対応しており、最大18インチまで装着できます。純正よりも大きなサイズのタイヤを装着することで、走行性能の向上やファッション性の向上を期待できるでしょう。自身の車がインチアップできるかどうかはタイヤ専門店などで確認してください。
また、タイヤにはミニバン専用タイヤやコンフォートタイヤ、低燃費タイヤなど、さまざまな種類があり、希望に合ったタイヤを選ぶのがポイントです。ミニバンは重心が高いので、コーナリング時にふらつきが発生しやすいのがデメリットといえます。ただ、ミニバン専用タイヤなどのふらつきを抑制できるタイヤを装着することで、より快適かつ安全なドライブを楽しめるでしょう。
希望や条件に合った最適なタイヤを選ぶためにも、タイヤ交換をおこなうときは、タイヤ専門店に相談するのをおすすめします。
※この記事は2023年8月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。