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タイヤのエアバルブってなに?点検が必要な理由や交換のタイミングを解説!

2024.02.29

タイヤ交換をするときに、「エアバルブ」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。ただ、エアバルブとはどういったものなのか、どういう役割があるのかわからない人も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では、タイヤのエアバルブの役割や種類に加え、適切な交換のタイミングについて解説します。さらに、エアバルブを交換できる場所や、交換するときに併せてチェックしておきたい箇所も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

タイヤのエアバルブの役割

Tire valve stem

タイヤのエアバルブは、タイヤに空気を入れるためだけでなく、タイヤ内部から空気が外に漏れださないようにするための重要な部品です。

タイヤ本来の性能を最大限に発揮するには、適切な空気圧を維持することが大切であり、車を安全に走らせるためにもエアバルブは必要不可欠な存在といえるでしょう。

また、エアバルブは「空気調整弁」としての役割があり、空気圧ゲージを確認しながら、空気圧を調整するために使用します。

タイヤのエアバルブの種類

タイヤのエアバルブは、主に「ゴムバルブ」と「金属バルブ」の2種類に分けることができ、それぞれ特徴が異なります。ここでは、ゴムバルブと金属バルブ、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ゴムバルブ

ゴムバルブは、外観がゴムで覆われたバルブで、スナップインバルブとも呼ばれています。金属バルブよりも値段が安く、幅広く使用されています。

紫外線や雨の影響で劣化しやすいといった弱点がありますが、価格が抑えられています。定期的に交換することで、弱点をカバーできるでしょう。

金属バルブ

金属バルブは、クランプインバルブやスチールバルブとも呼ばれており、見た目がスタイリッシュで、デザイン性が高いのが特徴です。金属製であることから、着色することが可能であり、カラーバリエーションが豊富なのも金属バルブの特徴といえるでしょう。

ゴムバルブと比べると、値段が高く設定されていますが、ドレスアップ目的で金属バルブを選ぶ人も珍しくありません。

また、本体が金属であることから紫外線の影響は少ないですが、ホイールと密着する部分はゴムが使用されており、定期的な交換が必要になります。

なぜエアバルブの交換が必要なの?

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エアバルブの役割や種類を理解できたものの、そもそも交換の必要性があるのかわからない人もいるでしょう。ここでは、タイヤのエアバルブを交換しなければならない理由を詳しく解説します。

空気圧を維持するため

エアバルブが劣化したり破損したりすると、隙間から空気が漏れてしまいます。空気が漏れ、タイヤの空気圧が低下してしまうと、パンクやバーストにつながる可能性も少なくありません。

空気圧が不足した状態で高速走行をすると、「スタンディングウェーブ現象」というタイヤが波打つように変形する現象が起き、バーストしてしまうリスクが高まります。

安全に走行するためには、適切な空気圧を維持する必要があり、劣化したエアバルブはすぐに交換したほうがよいでしょう。

燃費の悪化を防ぐため

劣化したエアバルブを装着していると、徐々に空気が抜けて空気圧が低下します。空気圧が低下すると、タイヤがたわんでしまい、路面との接地面積が増えることから、転がり抵抗が強くなります。そして、転がり抵抗が強くなると、結果的に燃費が悪くなってしまうのです。

燃費の悪化を防ぐためにも、空気圧を適切に保つ必要があります。エアバルブが劣化しているのを見つけたら早急に交換することが大切です。

タイヤのエアバルブを交換するタイミングは?

Calendar and clock schedule image

エアバルブが劣化したままだと、タイヤの空気が抜けてしまい、適切な空気圧を維持できなくなってしまいます。そのため、エアバルブは定期的に交換しなければなりません。

ここでは、具体的にどのタイミングでエアバルブを交換すればよいのか詳しく見ていきましょう。

2~3年に一度

ゴムバルブの場合、紫外線や雨の影響で劣化することがあります。エアバルブが劣化したままだと、空気が漏れてしまい、安全に走行できなくなってしまいます。そのため、2~3年の頻度で交換したほうがよいでしょう。

また、エアバルブの劣化状況によっては、2年未満で交換しなければならないケースもあります。したがって、定期的にエアバルブの状態を確認し、異常があれば早急に交換しましょう。

なお、金属バルブであっても、タイヤと密着する部分にはゴム製のパッキンが使われているので、パッキン自体の交換は必要になります。

タイヤを交換するとき

エアバルブを交換するときは、タイヤからホイールを取り外す必要があるので、タイヤ交換するときに併せてエアバルブも交換することをおすすめします。

というのも、ホイールの脱着には費用がかかってしまうので、タイヤ交換と同じタイミングでエアバルブを交換していれば問題ないでしょう。

とはいえ、定期的にエアバルブの状態を確認し、ひび割れや損傷を発見したら、タイヤ専門店などに相談して、交換が必要であれば交換してもらうことが大切です。

タイヤのエアバルブはどこで交換できる?

An abstract image of several loose tire valve stems.

タイヤ交換に対応している業者であれば、基本的にどこでもエアバルブの交換に対応しています。ディーラーはもちろん、ガソリンスタンドやカー用品店、タイヤ専門店など、どの業者でもエアバルブの交換が可能です。

カー用品店やタイヤ専門店なら店内に販売しているものに付け替えてもらえます。種類やカラーが豊富なラインナップから選べるのでドレスアップを目的にしたい人にもおすすめです。

ただし、いずれの業者の場合も、予約状況などによって即日対応してもらえない場合や、交換してもらうまでに待ち時間がかかってしまう場合があります。そのため、あらかじめエアバルブやタイヤ交換について相談しておくことをおすすめします。

エアバルブの交換時に併せて確認したい項目

Image of white paper checklist

エアバルブは空気圧を適切に保つための重要な部品です。劣化しているのを見つけたらすぐに交換しましょう。また、エアバルブを交換するときに、「タイヤのサイドウォール(側面)」「タイヤのトレッド面」「空気圧」なども併せて確認しておくことが大切です。

ここでは、それぞれどのようなところをチェックすればよいのか詳しく見ていきましょう。

タイヤのサイドウォール

タイヤのサイドウォールに切り傷やひび割れなどが生じている場合、パンクやバーストのリスクが高まります。エアバルブを交換するときは、タイヤのサイドウォール(側面)にひび割れや損傷がないか、確認しましょう。

もし、サイドウォールが損傷しているのを見つけたら、すぐにタイヤ専門店などに相談し、交換することをおすすめします。

タイヤのサイドウォールの詳しい解説はこちら

タイヤのトレッド面

エアバルブを交換するときは、タイヤのトレッド面に釘などの異物が刺さっていないか、偏摩耗していないかなどを併せてチェックしましょう。

トレッド面に異常がある場合は、安全に走行できない可能性が高まるほか、パンクやバーストを引き起こすことがあります。そのため、トレッド面に異常を見つけたら、すぐにタイヤを交換することをおすすめします。

タイヤのトレッド面の詳しい解説はこちら

そのほか、タイヤ溝の深さも確認しましょう。溝の深さが1.6mm以下の場合、そのまま公道を走行すると道路交通法違反となります。また、安全に走行できない可能性が高く、路面が濡れているところではスリップしやすくなることから、すぐに交換する必要があります。

空気圧

エアバルブを交換するときは、タイヤからホイールを外すので、その際に適切な空気圧に調整することが大切です。また、業者によっては、窒素ガスの充填サービスをおこなっているところもあり、窒素ガスを充填することで、ロードノイズの低減やバーストの予防、タイヤやホイールの劣化を抑制することが可能です。

フジ・コーポレーションでは、窒素ガスの出し入れを3回繰り返し、高純度の窒素ガス充填をおこなっています。

まとめ

Blue Tyre Valve Cap on a Chrome Wheel

エアバルブは、タイヤの空気圧を適切に保つために重要な役割を果たす部品です。ゴムバルブと金属バルブの2種類があり、ゴムバルブは幅広く使用されています。

ただ、雨や紫外線などの影響で劣化してしまうことから、定期的な交換が必要です。万一、劣化したまま放置していると、タイヤ内部の空気が外に漏れてしまい、空気圧が低下して、安全に走行できなくなってしまう可能性があります。

定期的にエアバルブの劣化状態を確認したり、タイヤ交換のついでにエアバルブを新しいものに交換したりしましょう。なお、エアバルブはディーラーやカー用品店、タイヤ専門店などで交換してもらえます。

一部の業者では、窒素ガス充填もおこなっているので、エアバルブ交換のついでに窒素ガス充填も検討してみるとよいでしょう。

※この記事は2024年1月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。